クエスト22 いざ、グドルフの元へ
応募者は、軽く500人を越えていたという情報もあったが、ルーザックの予想通り、グドルフ・オリスタイガーの正式な後継者は、ルーザックになった。
グドルフのいる、シュバラルティゴ(ルセンブル共和国内)へと、向かうことになったのであった。
何故ルーザックが、グドルフの正式な後継者に指名されたのかは、いずれ分かる事になるのだが、今はその事よりも、ルーザックの話を進めよう。
異国の地に向かう不安がないと言えば、嘘になるが、期待の方が遥かに勝っていた。
アルテミーラと別れを済ませたルーザックは、メラガディア共和国内にある、港からシュバラルティゴへ向かう船「サントビクセリヌ号」へと、乗船した。ルーザックにとっては、人生初の船旅であった。
異国の地に向かう事が、こんなに感動的だとは、思ってもみなかった。
「さらば、メラガディア。出でよ、ルセンブル。」そんな気持ちになった。
しかしながら、直観で選ばれるとは思っていたが、何故自分が大賢者の後継者に選ばれたのかは分からぬままであった。これは推察だが、ルーザックが、まだ十代と比較的若かった事に加えて、賢者の要素を持っていたからだと思われる。
書類でそこまでのimpressionを与えるのも、センスある賢者の卵だからなのか?詳細は分からない。選ばれた理由など、今となってはどうでも良かったが、知ればよりモチベーションは上がるものなのかもしれない。
シュバラルティゴは、ルセンブル共和国第2の都市であり、古代より魔法使いの聖地とされてきた。駆け出しの魔法使いでも、その土地の名を知らぬ者はいない。
ルーザックは、とにかく全力を尽くしてグドルフ・オリスタイガーの正式な後継者として、一日も早く認められたいと、思うようになっていた。確かにそれは凄い事なのかもしれない、
だが、魔法使いとして、大きく飛躍するためには、大きなチャンスをもらったも同然である。誰もが、手に入れる事の出来ない道であるからこそ、気合いも入る。ルーザックは、生まれて初めて頑張りたいと思っていた。
彼の待つ運命が、残酷な結果をもたらすとも知らずに。




