表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
村一番のアホが大賢者に弟子入りして伝説のダンジョンで修練して腕あげて魔王を倒しちゃう大魔導士の話  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/132

クエスト20 FEEL THE MAGIC

 「何て事はない。俺が伝え残したのは唯一つ。」

 「FEEL THE MAGIC って奴さ。呪文を唱える時、その呪文を体全体で欲しようとすると、1.2~1.5倍増しで効果が出る。それがFEEL THE MAGIC という奴さ。これが出来る魔法使いは、必ず一流になれる。だが、俺の見立てではルーザック、お前はまだFEEL THE MAGIC を使いこなせていない。本来なら、呪文を契約する時に伝えるべきだったのかもしれないが、原石の素質のままであるお前を、大事にし過ぎるあまり、伝えられていなかった。」

 「FEEL THE MAGIC のコツは、体全体で集中して発する‼」

 「よく分かっているじゃねぇか。それがマスター出来ればきっとお前さんは、俺の手の届かない場所に行ってしまうのかもしれねぇな。」

 「ありがとう、アルテミーラ。貴方に出会えて良かった。」

 「俺もだよ。チキショー!」

 二人の魔法使いは、こうして別々の道を歩む事になる。FEEL THE MAGIC は、アルテミーラという男が長年をかけて編み出した、一種の極意のようなものである。そんな大切なモノを、簡単に伝えてくれたのは、ルーザックの事を本当に認めているという事になるのであろう。

 認めてもいない男に易々と極意を教えるほど、人間という生き物は出来上がってはいない事だろうと思う。

 アルテミーラは、ルーザックを認める一方で、不安を一つ感じていた。仮にこれから、グドルフ・オリスタイガーの元で修行出来たとしても、彼の成長がきちんと成されるのか?8年間も寝食を供にした弟子の不安要素が見え隠れしていた。

 もちろん、自分より遥かに優秀な人材の元で成長出来ないはずがない。親鳥の元から巣立つ雛を見送る親鳥の心境とでも言えるだろうか。

 アルテミーラにとっては、自分の手元からは離れる存在てあり、関係ないと割り切る事も出来たはずである。それが出来ないという事は、ルーザックに対して親心のようなものが、少なからず芽生えていたのだろう。

 「俺から教えられるのは、以上だ。さぁ、早く行け。ルーザック!」

 後ろ髪を引かれる想いというのは、こういう事を言うのかもしれない。だが、ルーザックに立ち止まって考えている時間はなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ