クエスト2 世界情勢
さて、この世界の情勢を少し見ておく事にしよう。
この世界には、4大強国と2大海軍大国の計6大国が勢力の中心にいる。世界最強のナルシズア師団を率いるルセンブル王国。魔導軍団を率いるメラガディア共和国。祈りと信念の司祭集団を擁するキリスター公国。騎兵師団を率いるバラームア王国。ここまでが4強国。世界最大のバンドーズア艦隊を保有するリーバルク帝国。航空母艦と搭載機のレベルは世界屈指のエアールガ王国。この2国が海軍大国である。
ルーザックの住むコルティス村があるのは、メラガディア共和国領内である。
この6大国は、元々敵関係にあったが、人類共通の敵である大魔王バルガスの出現により、一時的に同盟関係を結ばざるを得なくなった。大魔王バルガスの率いる魔王軍は、それぞれの国に侵出しては、攻撃を加え、各国軍が迎撃するという事を繰り返していた。
だが、日に日に力をつける魔王軍に、6大国は手を焼いていた。人類は、1000年に一度現れるという伝説の勇者に望みを託すしかなかった。世界は魔王軍に、牛耳られていると言っても過言ではなかった。ハッキリ言ってしまえば、現在の兵力では、バルガスを倒すどころか、魔王軍すら撃退出来ない状態であった。
大規模な戦闘こそなかったが、勝敗は戦う前から明らかであった。大魔王バルガスも、攻撃的な姿勢は見せず、露骨な領土的野心を見せる事はなかったが、既に地上に拠点を作り、勢力をじわじわと拡張しようとしていた。
世界は一刻も早い勇者とそのパーティーを待ちわびていた。ルーザックのようなクソガキにそのような世界情勢は分からず、知るはずもないのだが、世界が危うい情勢になっていることは、子供心ながら何となく分かっていた。
ルーザックは、勇者になりたい(残念ながら伝説の勇者ではない。)とは思わなかったが、世界の危機を救おうとは思っていた。ルーザックは、その想いを胸に旅を始める事になるのだが、もちろんまだ何も出来ない。だが、知らず知らずの内に世界平和を目指して行く事になるのだが、それはもう少し先の話であった。




