クエスト18 ウワサ
ルーザックは、所要でエルギノティオ城下町に出向いた時にとある"ウワサ"を耳にした。何でも、世界最強の魔導士である、グドルフ・オリスタイガーが、公式に後継ぎを求めているという。
全世界規模で募集するが、定員はたった一人。ルーザックは鳥肌がたった。グドルフ・オリスタイガーと言えば、世界最高レベルの魔導士であり、権威である。
その話をアルテミーラにすると、アルテミーラは是非そのオーディションに参加するよう促した。
「こんなチャンス、2度と来ないぞ。お前が呪文のスペシャリストになりたいのなら、世界最高の導士様に直接こう以上の方法はきっと存在しない。やるだけやってみろ!ルーザック、お前の実力は俺が保証する。」
グドルフ・オリスタイガーは現在74歳の老魔導士である。しかしながら、魔法使いとして最高の栄誉である、黒白メダルを世界でただ一人、三個保有しており、その実力は駆け出しの魔法使いでも知っているものだった。
ただ、その実力はベールに包まれており、あまり人前にも出ないため、どのくらい凄いのかを知る人物は、ほとんどいない。
そんなグドルフ・オリスタイガーが、後継者を公式に求めているというのだから、世間はインパクトを受けた訳である。募集の締め切りは、後継者が決まるまで、無期限で行うというから、ルーザックは、すぐに応募した。
もちろん、合格するなど微塵も思っていない。たかだか、12個の魔法しか使えない、上に若い。自分が選ばれるはずはないと思っていても、少しは期待している自分がいた。
アルテミーラは太鼓判を押してくれていたが、自分の実力は自分が一番よく分かっていた。グドルフ・オリスタイガーという生ける伝説は、果たしてルーザックを後継者に選ぶのだろうか?
結果を待つ以外にやることはなかった。世界中の魔法使いが、こぞって名乗りを上げる中、そのライバル達に勝てる気はしなかった。だが、ルーザックは、これまでやって来た事を信じて、良い知らせを待った。
「きっと、恐らくここで選ばれなかったとしても、それは運命なのだろう。また、同じ様に選ばれるのもまた、運命なのだろう。」




