クエスト14 ガキなりの答え
ルーザックは、自力でアルテミーラを見つけ出した。案の丈ギャンブルにうつつを抜かしていた。
「あなたがこの街で一番強い魔法使いだと聞きましたが?」
「おいおい、最近のガキは、礼儀ってものがなっていないな。いいか坊主、人に物を頼む時は、自分の名を名乗るのが筋ってもんだぞ?」
「ルーザックと言います。」
「で、ルーザック君は、私に何をして欲しいわけ?」
「魔法を教えて欲しいんです。お金は何とかします。」
「高くつくぞ。生憎、俺は時間給で何でも屋をしているのでな。何にも知らないようだから教えてやるけどな、魔法を覚えるのは時間と根気の連続だぞ、坊主?」
「で、いくらかかりますか?」
「ウーン。そうだな。一日5時間の魔法レッスンを魔法契約料(一つの魔法につき一万G)とすると、ウーン。20回で100時間…。10万G。時給100Gにまけても11万Gだな。そんな大金を坊主のようなガキが払えるとは到底思えんが?」
「分かりました。とりあえず時間給一万Gはここにあるので、お渡しします。呪文契約料は払えそうに無いので、アルテミーラ様の召し使いとして何でもします。幸い時間はあるので。」
「ガキのくせに中々見上げた根性じゃないか。よし、丁度こちらも召し使いを欲していた所なんだ。呪文契約料10万Gは、召し使い5年間で大目に見てやる。」
「8年やらせて下さい。」
「はっ?変わった奴だな。5年間でまけてやるってのに、3年間も長い8年も志願するなんて。」
こうして、ルーザックはエルギノティオ城下町最強の魔法使いアルテミーラの元で魔法修行を行える事になった。10歳のルーザックにとって、8年という期間は下積みと考えても長すぎるものであった。たとえ、屈辱的な仕打ちをされても、自分が強くなるための通過点だと思う様にした。
18歳という旅立ちの日のために、アルテミーラの召し使いを買って出たのは、自ら泥水をすすり、地の果てまで突き落とされても、何でもしてやる。それがルーザックの出した答えだった。ガキなりの答えであったが、それでも、覚悟を決めて未来を見据えたものであった。
幸いにして、アルテミーラという人物とルーザックの相性は決して悪くない。こうして、10歳のガキとエルギノティオ城王宮御抱えの闇商人アルテミーラとの契約は結ばれた。




