クエスト123 消耗戦
「おい、マルゲラ起きろ!交代の時間だ。」
「もう少し寝させてくれよ。」
「お前は少しばかり寝なくても、魔法使えないんだから、勇者の俺を休ませろ!」
「スーゲルは?」
「女の武道家に夜な夜な警備を任せるのか?」
「消耗戦の後だ。休みたい気持ちも分かるが、ここはルーザックの魔法力回復が最優先事項だ。」
「わーったよ。しゃーねーな。」
ルーザックの魔法力回復まであと30分の時だった。
「おい、そこにいるのは誰だ?」
「ワシじゃよ。」
「ブラウスのじいさんじゃねぇか?」
「まさかロイヤルキングまで倒せるとは、ワシも驚いているよ。どうやら相当な消耗戦だった様じゃな?」
「見ての通り満身創痍だよ。ルーザックも魔法力をフルに使っちまって、今休んでる。ピルティンも相当消耗した。元気なのは俺と、スーゲルだけ。」
「さしずめ、女の武道家を夜な夜な見張りに出すわけにはいかず、しょうがなくマルゲラが、警備をしてると。」
「正解。まぁ、ブラウスのじいさんとお喋りしてるだけで、気持ちが楽になるけど、な。」
「次はいよいよ大魔王バルガスだぞ。」
「わーってるよ。だから、こうして敵陣深い所でリスク背負って休んでんじゃねぇか?」
「ルーザックが起きたら、この書を渡して欲しい。」
「何これ?」
「戦士のお前さんには関係ない物だよ。」
「あ、それとピルティンにはこれを。」
「俺には何か無いの?」
「お前さんには何もない。」
「という訳で、ルーザックが起きる時間だな。そろそろ。じゃあワシはこの辺で。」
「良いのか?ルーザックやピルティンに会わなくて?」
「ワシも一応ビーストだからな。勇者の一味に加担してるのがばれたら、打ち首獄門。まぁ、今更命など惜しくは無いがな。という訳で任せたぞ、旅の戦士マルゲラ。」
「今の誰?」
「おお、ピルティン!起きたか?ブラウスのじいさんだよ。」
「ルーザックはまだ寝てるか?」
「おはよ。」
「ルーザック!魔法力は全快したか?」
「ああ、お陰様で。」
「あ、そうそうブラウスがこれをルーザックにだってさ。」
「へぇ。マジックトランス…。ね。」
「魔法力は一段と上がるが、これも著しく魔力を消費する。両刃の剣だな。これをブラウスが?」
「ああ、伝えたいことはそこに全部書いてあるって、あ、それとピルティンにこれを。」
「イノーリングじゃねぇか。これって確か一回使うと、GPを20~30回復させるアイテムじゃねぇの。」
これで、大魔王バルガスとの戦いに向けての準備は整った。かに見えたが…?




