クエスト120 大空の試練
3つ目の試練は大空の試練である。ボスは、エアルド・ホーミンツというこれまた槍使いである。ところが、マリオス・グラリンとは全く異なるタイプの槍使いである。それは、これから痛いほど良く分かる。
「ラングレスドピールもマリオス・グラリンもやられたか。うむ。これ以上そなたらを、これより先に進ませる訳にはいかない。命を捨てる覚悟があるなら、かかって来い。さもなくば、ここを立ち去る事を奨める。」
エアルド・ホーミンツのスタイルは、豊富な特技に槍を絡めるオリジナリティーかつバラエティーのある槍術である。
例えば、真空波×槍でウェーブオブノーエアーという打撃技を使う事もあったし、魔法×槍でマジックランスという技を使う事もあったし、バリエーションは無限にあった。
しかし惑わされてはいけないのは、これ等の槍術は、全て打撃技であり、ジュカラやジュクルトで防御力を上げれば防げるモノであるという事だ。
エアルド・ホーミンツにとってはジュカラやジュクルトは最も相性の悪い呪文である事は確かである。その為、エアルド・ホーミンツはジュカニやジュカナンといった、防御力down呪文を覚えていた。
対策が分かれば大した事はなかった。勝負は早々に決着した。ルーザックのジュティオキルトの魔法で、呪文武装したピルティン達の勢いはすごかった。ピルティン達は大空の試練も乗り越えた。
「マリオス・グラリンとは全く異なるタイプの槍使いだったな。」
「バリエーションは豊富だったけど、恐れるに足らずだったな。」
「あと一人倒せば大魔王バルガスと当たるのよね?何だか、もう疲れてへとへとだわ。早くお家で温かい布団に入って温かい食事を食べて、温かいお風呂に入りたいわ。」
「スーゲル、もう少しだから頑張ろう!エアルド・ホーミンツは槍使いの新たな可能性を見た気がする。敵もここまで来ると、確実にパワーアップしている事は確かだ。しかし、慌てる事は何もない。どんな敵にも必ず策はある。策を講じて行けば自ずとクリアする為の道筋は見えてくる。肝心なのは自分達が、ぶれないという事である。ひたむきに努力を重ねて行けば、きっと勝利は見えてくるはずである。」
あと少しだ。ルーザックの魔法力もまだ余裕がある。この調子で大魔王バルガスまで辿り着きたいところである。
ピルティン達にとって、ここまでの戦いは楽な様に見えるかもしれない。しかし、決してそんな事はない。むしろ、普段の努力の積み重ねがこう言った結果をもたらしているに過ぎないのである。




