クエスト118 大地の試練
最初の試練は大地の試練である。ボスの名はラングレスドピールである。名前負けしない大地の雄大さを感じさせる名だ。
「よくぞここまで来た。長い世間話は不要だな。行くぞ!」
ラングレスドピールは強力な腕力から繰り出す巨岩投げや、攻撃が当たらなくなる土砂巻きで攻撃をしてくる。
それに対しルーザックは、ジュクルト(防御力全体UP呪文)×2やジュティオキルト(ジュクルト×ティオリム×ダイキルト)をパーティー全員にかけて、ピルティン達のダイレクトアタックで、ダメージを与えていく。この手のタイプのビーストの対処の方法は知っていた。パターンが分かっている敵ほど楽なものはない。ピルティン達は、約20ターンで、ラングレスドピールを撃破した。
「誰だよ?寝てて良いとか言ったのは?まぁ、ここまでは最小限魔法力消費で、済んでるけど。」
「大地の試練なんて聞いてたから、構えちゃったけど、大した事ねぇな。大層な名前負けだぜ。」
「本当だぜ。まぁ、楽勝だったし、次へ行こうぜ。」
「次はどんな試練が待っているのか楽しみだわ。」
ピルティン達は、知らず知らずの内に自らの能力が上昇を続けている事に気付いていなかった。
ラングレスドピールに勝利出来たのは、何も上手に戦えたからというだけの事ではない。ピルティンもマルゲラもスーゲルも、知らず知らずの内に飛躍的に能力が上昇をしていた。
これは、単純に経験値を積んだからとか、そういった次元の話ではない。ルーザックもそんな彼等の様子を見て、とても頼もしく思えた。
「自分は、あくまで彼等の力を引き出したに過ぎません。彼等の能力上がっているからこそ、自分も、最小限の魔法力消費で済んでいるのです。ピルティン達の成長ぶりには、目を見張るモノがあります。」
ルーザックは、この様に仲間の成長ぶりを高くひょうかしている。ルーザックがパーティーを離れている間にも、コツコツと努力を積み重ねていたのが分かる。近くにいると見えなかったものも、適切な距離を保つ事で見えてくるモノがあるという事なのであろうか?
ルーザックには、難しい理屈はよく分からなかったが、今はっきりしているのは、自分達の成長には限界がないという事である。




