クエスト113 突破
デビルロイヤルに到着したピルティン達は、まず門番をしていたロイヤルガードナーを倒さなければならなかった。
普段からそんなに頻繁に人や物の出入りが激しい場所ではない為、ガードが薄いと見ていたピルティン達だったが、そこはデビルロイヤル。しっかり強固な門番を配置していた。
ロイヤルガードナーは、それなりに強敵だったが、新たな力に目覚めたルーザックの前には、無力だった。あっさり、ロイヤルガードナーを倒して、入り口を突破したピルティン達は、どんどん敵の懐であるデビルロイヤルの元へ進んで行く。
「敵の総本山て割りには、敵さんが少ないな。」
「ロイヤルガードナー以外と戦ってないしな。」
「まぁ、好都合じゃない。SPやGPの消費も押さえられるんだし。」
「でも、不気味だな。なんかこのまますんなりと行けるとは思えない。」
4人は敵が異様に少ない事を不安視していた。もっと、敵の総本山らしく、バンバン息着く間もなく敵が現れてくれた方が、よっほどそれらしい。勿論、大魔王バルガスと対峙するまでは、敵がいない事は、想定していなかった。それが余計にパーティーの不安を煽ったのは確かだ。
「どうやらこのデビルロイヤルはそんなに複雑な迷宮では無いようだな。」
「良いじゃねぇか。分かりやすくて。」
「何だか興醒めだわ。最後の場所らしくない。」
「これなら、俺が修行したドラゴンルームの方がよっぽど大変だったな。」
単調な迷宮に出現しないビースト。ピルティン達にとっては、最後の迷宮らしく、もっと複雑で、ジャンジャン敵が出て欲しい。そういう気持ちがあった。決してゲーム中毒とかそう言った事ではない。拍子抜けとは、こう言った時に使うのだろう。
いずれにしても、ピルティン達にとっては、最後の決戦まで、体力(SP)魔力(GP)を温存出来る事に変わりは無い。喜ぶか否かを問わず、これはピルティン達にとっては朗報だろう。
しかし、これはこれから起こりうる波乱のほんの序章に過ぎなかった。あまりの消耗戦に気を失いかける場面も出てくる。無論、今はその状況にはない。
デビルロイヤルが本当はどういった所なのかをピルティン達はまだ知らない。嫌と言う程これから、それを知る事になって行く。それだけは申しておこう。




