クエスト104 竜の盾
ルーザックは、実はもう1つドラゴンルームで異なるアイテムを手にしていた。
それは黄金竜騎士からのプレゼントだった。
「おい、お前。これも持っていけ。お前なら使いこなせるはずだ。」
ルーザックは驚いた。こんな言葉までプログラミングされていたのかと。しかし、どうみても黄金竜騎士の意志で言葉を発している様にしか見えない。
「良いのか?というかこれは何だ?」
「竜の盾だ。」
「竜の盾だと?そんなもの非力な魔導士に使えるのか?」
「竜の盾は軽量だ。だから魔法使いでも装備出来る。」
「どれどれ、うん?おう持てる持てる。しかも滅茶苦茶軽い。」
「お前、どう見ても防御力ない。そんな事だと、これから大変な目にあう。これは、俺を倒した猛者の証だ。持って行け。」
ルーザックは、目を丸くしたがその時には、黄金竜騎士の姿は何処かへ消えていた。ルーザックは、呪文を唱える時に邪魔にならない様に左手のリスト(手首)に固定した。これなら呪文を唱えるのに支障はない。ルーザックにとっては有り難かった。市販の盾はどれも重くはっきり言えば装備どころの話ではない。しかし、この竜の盾は違う。軽い上に防御力も市販の盾より高い。
なぜ、黄金竜騎士が、このような施しをしてくれたのか分からないが、確かに彼の言う通り防御力は、課題の1つだった。ジュカラやジュクルトで、防御力を上げることは出来るが、これらの防御力UP呪文は、ベースとなる防御力に比例して強化される。ベースの防御力が高いのに越した事はない。ルーザックは残念ながら怪力の持ち主ではない。だからこそ竜の盾が必要になってくるのだ。ルーザックは宝剣フィラオーロと竜の盾を手にして、装備面でもかなり充実させる事が出来ていた。ルーザックはご満悦だった。
これから越えて行かなければならない試練の大きさを考えると、備えあれば憂い成しという状態にしておきたいというのが、本音だろう。ルーザックはドラゴンルームに入る前とは全くの別人になったかのようだった。




