クエスト102 91~100階
いよいよドラゴンルームでの戦いも最終盤にさしかかっていた。エリアボスには何もさせず、楽勝で倒すと、その勢いで91~100階のカテゴリーボスである、シルバードラゴンナイトも苦心する事なく圧勝で倒した。
そして、ドラゴンルーム最後の敵は黄金竜騎士である。これまでの110体のボス達とは異なり、何か言葉がプログラミングされていた。
「よく、ここまで辿り着いた。しかしながら、私を倒さない事には、褒美もないしゲームオーバーだ。今の貴方の力なら、私を倒すくらい余裕だろ?かかって来い!」
「完全にプログラミングされた台詞だな。ロボット張の言葉だが、この黄金竜騎士を倒さない事には、地上に戻れない。早い所かたずけよう。」
ルーザックはこのラストボスの黄金竜騎士相手にドラゴンルームで経験した事を走馬灯のように思い出した。これだ!ルーザックは複合呪文という進化を見せた。大賢者グドルフも成し得なかった大偉業。きっとこれから先の戦いでも使える。まだまだ改良点は沢山あるが、それでも、このドラゴンルームで学んだ事は、ルーザックにとってかけがえのない財産となった。
しかし、ここで黄金竜騎士に破れる訳には行かない。宝剣フィラオーロと最強最大魔法バダンティクロスを是が非でも手に入れたい。それがあるのかないのかも分からないが、とりあえず今は目の前の戦いに集中するしかなかった。
黄金竜騎士は、ドラゴンルームでの最後に相応しい実力の持ち主だったが、今のルーザックの敵ではなかった様だ。
「相手が悪かったな、ポンコツ。俺のような猛者と戦えてお前は不運だったな。これで余興は終わりだ‼」
「くらえ!テラクロス(テラノーマ×ナギクロス)!」
ルーザックはこうしてドラゴンルーム100フロアを制した。無事にやり終えた気持ちより、副賞の宝剣フィラオーロと最強最大魔法バダンティクロスの方に気持ちが行っていた。
「ふざけた玩具と見せかけの魔法だったら、このドラゴンルームごと潰す。」
と、冗談を言うだけの余裕があったが、ルーザックはそう言う強気な言葉とは、裏腹に相当な疲労が、溜まっていた。111体のエリアボス、カテゴリーボスにラストボス。疲弊しない方が可笑しいだろう。




