クエスト101 81~90階
81階~90階に到達したルーザックの勢いは、最早とどまる事を知らなかった。エリアボスも相当な強さだったが、複合呪文(合体魔法)の前では無力だった。それに加えて、それぞれの特徴に合わせた戦い方を覚えた為、ほとんど苦にならなかった。
81階~90階のカテゴリーボスは、ブロンズドラゴンナイトである。序盤で出現したドラゴンナイトの強化ver.であった。流石に簡単には先へ行かせてくれそうにはない。パワー、スピード、防御力のどれをとっても比較するまでもなく強化されていた。
だが、そこは百戦錬磨の魔導士ルーザック。呪文の耐性を確かめるため、複合呪文を使う事を選択。強力な敵に真っ向勝負を挑んだ。
「てめぇ、そんな中途半端な強さでドラゴンルームにいるんじゃねぇよ。ああ、もっと強い奴いねぇかな?退屈だぜ。」
そんなぼやきが出る程ルーザックは強さに飢えていた。はっきり言えば、今のルーザックを止められる、実力者は魔王軍の中でもわずかだろう。ましてや、ここは人工迷宮であり、中にいるエリアボスやカテゴリーボスは人工的機械怪物である。機械では覚醒したルーザックを止めるのは難しい。
何はともあれ、無事ルーザックはカテゴリーボスを倒して、90階に到達した。残すフロアはあと10階である。ドラゴンルーム制覇の副賞に今から心が踊っていた。
しかし、そんなラスト10を楽観視していたルーザックの前に、ドラゴンルーム最強の刺客であり守護神が立ちはだかろうとしていた。100階にいるゴールデンドラゴンナイトである。
ブロンズドラゴンナイトの100倍は強く、実力的には流石のルーザックも手こずる事が予想される。しかし、ルーザックに死角はない。どんな敵が来ても蹴散らすまでである。




