マゼンタ様とのおしゃべりタイム。
昨日の夜に半分以上は出来ていたけれど、元々の文章力が無いため、見直す度に気になるところが……。
どんどん文字数が増えて怖くなったので、これで投稿します。
結局マゼンタ様のいう通りに、午前中は薬草関係。午後は二つの砂浜際を開拓しました。
でも、これが大正解。紫・オレンジ・白・虹色の薬草を育てた後、リストに『フレイムダンサー』という、ハイビスカスみたいな花の苗木が追加されました。
この花は周りの樹木や草花を、熱帯地域と勘違いさせる性質があるのです。さすが異世界。地球に無い不条理さが素敵です。
「で? 熱帯果実とやらを植えたのかい? 甘蕉は熱帯果実なんだろう? あれはシチューに入れると美味しいから是非作るべきだよ」
前のお休みから五日経ったので、今日のお仕事は無し。
せっかくなので、私はマゼンタ様とお話をしています。
勿論、立ちっぱなしは辛いので、ポイントで小さなティーテーブルと椅子を前もって購入済み。普段は階段の下に置いています。
「まだ植えてません。植栽は明後日からにする予定です。砂浜に近いところは椰子を植えて雰囲気重視にして、その後ろに色々植えようと思っています。ここは前世の私や今の私の住んで居た場所より、かなり暖かいので色々試してみたいんです」
本当は昨日植えても良かったんだけれど、思い出しちゃったんだよね。伯爵のお家で食べたオレンジ擬きの味を。
慌てて指示本を通じてブライアン様と交渉&相談。結果、リストにある同名品は、全て地球の品種改良済みのモノになるようにしていただきました。地球の品種改良品です! 大事な事なので敢えて二回言うよ。
そして、先日植えた檸檬は既に品種改良済みでした。見本となるモノがない場合は、日本で出回っている物をリストに載せているとか。
「地球って世界の事は解らないが、さっき言っていた『品種改良品』というのは、この世界の他の場所でも最終的に作れるのかい? だとしたら、食の革命が起きそうだねぇ。収穫量や味が違うのだろう?」
「そうですね。でも難しいとは思いますよ。ブライアン様はソレイユ神様から、『この世界は地球を模して作った』と聞かされていたみたいですが、ゲーム内の情報を思い出すと色々違う事が多いので」
そう言って、私は紅茶を一口。今日は青の薬草を少しだけブレンド。薄荷茶……ミントティーの様な味に成りました。
「地球……の全ては知らないのでなんとも言えませんが、少なくとも私がいた日本という国は、『出すものさえ出せば、地球上の全ての料理が一通り食べられる』とまで言われていました」
「旅に出なくでも他の国の料理が食べれるのかい? 凄い国だね」
日本人の食への拘りは、ある意味病気の様なモノだから。
「そうですね。だから、あくまでも私が食べたい味を再現する為の品種改良です。これに関しては、ブライアン様の了解も取ってあります。
それにこちらの世界の人達の口に合うかは、実際に食べてもらわないと判りませんし。
今の私の問題は、日本が食材を他国からも大量に輸入していたので、地域の特徴というか、育てる為の温度の事とかが難しくて……」
一応、ブライアン様は『品種改良』とは別に、全てのモノに『異世界仕様』を付く様にしていたとか。
でも、どうやら環境(この場合は気温?)が近い方がより美味しくなるみたいなんだよね。
だから、フレイムダンサーの花の特徴を聞いて、他の類似系統があれば、今後リストに載せてもらうお約束をしました。
ついでに温室もおねだりしちゃいました。低木や小高木ならいけるはず。スパイス類はやはり南の国が強いから、フレイムダンサーを一緒に植えたら良いんじゃない?
「でもたまに、これで良いのか迷うんですよね。私は此処で食べ物ばかり植えようとしているから……」
「良いんだよ。元々全ての食べ物は自然の恵みさ。海の魚や陸の動物、樹木や野菜の原種。それらは全て自然のモノだ。リアの品種改良品だって、この世界に植えたら自然の一部になるんだよ。
まぁ、本当の自然には人の手が一切入っていないけれども。しかし、この島は一度死んでいる。リアの手を借りる段階で、完全な自然とは言えない。でも、妖精達は喜んでいる。それが全てさ」
強いていうなら人工自然だ。……なんて、ウィンク付きで言われたら萌えます! いや、燃えます!
「マゼンタ様の御言葉で気が楽になりました。これからも頑張ります!
出来れば収穫した作物を調理して、マゼンタ様にも食べていただきたい。我が儘だとは判ってはいるけど、無理だとも判ってはいるけど、私の知っている料理を食べてもらいたい。味を知ってもらいたいよ~ッ!」
「あぁ、リアならそのうち出来るだろうね」
「……はい?」
マゼンタ様? いったい何を言っているの? 随分前にお亡くなりになった方ですよね? だから、精神を魔術で『絵』に入れたと、以前お聞きしましたが……?
「リア……。何度も言っているが、その馬鹿っぽい顔は止めなさい。ほら、まずは口を閉じて。美少女が台無しだよ」
「すみません。いや、ちょっと理解出来なくて。何で私なら出来るんですか?」
「リアなら私の依り代をそのうち作れると思うからさ。
『ホムンクルス』は知っているかい? 依り代はそれの進化改良型の一つさ。魂を入れる事が出来るそうだ。魂は前身の頃の意思を維持したまま、自分の身体の様に依り代を扱えるという。勿論、五感全ても備わっているらしい。
まぁ、私も本物は見たことはないが。……せいぜいホムンクルスまでだな」
マゼンタ様からのビックリ発言。さすが異世界。何でも有りだな。スゲェよ異世界! 依り代は無理でも、日本にホムンクルス製造技術があれば、老人ホームとかの事件もメチャクチャ減るよ。
「リアは錬金術のスキルが最高に達している。ソレイユ様の加護もあるから、他の者よりより一層深く、精霊や妖精とも意思の疎通が取れる。才能や天恵のスキルの数も多い。しかもほぼ最高だ。理論上依り代を作れるとすれば、私の知っている者の中ではリアしかいないんだよ」
まぁ、いまのリアには無理だけれどもね。という、マゼンタ様の御言葉を聞きながら、私は指示本にて詳しい話を聞こうと思ったのでした。
人生経験が長く、更に濃い方なら薄々感じていると思いますが、リアは少々マザコンが入っている様に書いております。本人は無自覚という設定です。
マザコンと言っても、今時の様な『依存』ではなく、以前からある『劣等感』に近い方です。
震災で両親(と妹)を一度で亡くしていますので、『将来やれば良いよね』と、思っていたことが永遠に出来なくなった事に心が追い付かなかったのが原因です。
だから、ついマゼンタ様の前では良い子でいようとしてしまう。たまに失敗していますが……w
そこら辺が上手く書けていれば良いんだけと、やっぱり文章って難しい。




