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ゆめのうち
子供たちが練習を終えて、帰って行く頃になると仕事を終えた大人たちがぞろぞろと集まりだしてきていた。
「そろそろ、一般の部が始まりますし…あとは動きながら身体で覚えましょうか」
一通りざっくりと教えられた颯介は、西原の言葉に驚いたものの、その方が楽しそうだとも思えていた。
剣道場の方もこれから一般の部に移るのか、子供たちが防具を片付けたりしている。だが、何となく様子がおかしい。
「西原、あれ…」
小柄な中年の男が西原に声をかけ、剣道場の方に顎をしゃくって見せた。
「あ、やばそうな気配ですね」
何に気付いたのか、西原も困ったような顔をしていた。颯介も西原の視線をたどるように、剣道場を見た。
床に届いている髪の毛の人の前に男が立ち、竹刀を向けている。どことなく険悪な雰囲気そうだった。
「あれって、むっちゃんですよね?何があったんですか?」




