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よっつのこわい
気まずそうに笑いながら、むつが言うのを冬四郎はじっと見ていた。
「嘘つき」
「えーっごめんって。そう言っておけば、長く引き留められないと思ったし…実際に、それを理由にしろーちゃんも早く出ようとしたでしょ?」
むつからの指摘に、冬四郎もぎくっと表情を固くした。確かに、むつが仕事だからと理由をつけて早く出てきている。
「お互い様じゃない?」
「まぁ…今日はいいか」
冬四郎は溜め息をついた。
「けど、真っ直ぐ帰るからな」
「あーん、買い物したいってばぁ。だいたい、いーっつもしろーちゃん付き合ってくんない」
「付き合うって、俺は足と荷物持ちだろ?」
「まぁ、ねぇ。だって謹慎終わったら、また毎日仕事でしょ?」
「まぁ、な。買い物って何が欲しかったんだよ?あ、思い出した。お前、父さんが言ってたけど…何を運び出すつもりだったんだ?」
「昨日みてた和本。あったら便利そう…だいたいは読んであるけど」
冬四郎の上着を胸の辺りまで引っ張り、むつが呟いている。
「また次だな」
「いつになる事やら…颯介さんに車借りて行こうかなぁ暇そうな祐斗でも駆り出して」
「彼氏だと思われるぞ」
「それは困る。祐斗が彼氏じゃ兄さんたちも反対しそうだし、しろーちゃんもダメって言ったし。やぱ先輩かぁ?」
「西原君か?高速乗るから窓閉めるぞ」




