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よっつのこわい
冬四郎はしばらく悩むように、難しい顔をしていた。西原なら、むつを任せるにしても良いかな、とは思わないでもない。
「ま、いっか。送って貰お」
「それが良い」
ほっと安心し、冬四郎は買い物したがるむつを無視して真っ直ぐ帰る。昼間の高速道路は空いていて、これならすぐに着きそうだった。
「なぁ…って寝たのか」
冬四郎は帰省しようとしていた日の事を思い出して、むつに話し掛けようと隣を見た。だが、ついさっきまで話してたむつは窓に寄りかかってくぅくぅと寝ている。
起きてると言ったそばから、これかよ、と悪態をつきそうだった。だが、頬を赤くして寝ているむつを見るとそんな気にもなれなかった。
上着をもう少し持ち上げて、肩にかけるようにした。心地よさそうな寝顔を見ていると、冬四郎も眠くなってきた。だが、帰り着くまでは我慢しなくてはと再びタバコに手を伸ばした。




