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よっつのこわい
「むつ、どうして力がある事を隠しておこうと思ったんだい?」
「だって…普通とは違うから。お父さんもお母さんも兄さんたちもそんな力ないのに、あたしだけって変だし」
「言いずらかったから、黙ってた?」
「うん、ごめんなさい」
むつはうつ向いて膝をぎゅっと握っていた。
父親はしばらく悩むように、椅子をきしませながら揺らしていたが、すっと立ち上がりむつの前で膝をついて座った。
「謝る事じゃない。いつから気付いてたんだ?」
「中学入った頃から…だから、あんまり家に帰りたくなかった。力の事、知られたくなかったから」
「でも、冬四郎には話したんだろう?だったら、お父さんたちに話してくれても良かったんじゃ…」
むつはぐずぐすと鼻を鼻を鳴らしている。泣いているな、と冬四郎がちらっとむつを見ると父親と目が合った。
「たまたま、見掛けたんだ。夜、むつが知らない婆さんと一緒に火を手に浮かべてるのを。あの頃って、家にも帰って来なくなってた頃だろ?だから放火でもしてんのかと思って、引きずって帰ろうとしたら、むつが渋々力の事を話してくれた。けど、父さんと母さんには言わないでって頼まれてたから」
「そうなのか?」
「うん…家に帰らない時はお婆さん、橘さんって言ってたけど。その人の所に居て力をコントロール出来るように練習付き合って貰ってた」




