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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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よっつのこわい

「むつ、昨日の天気の話じゃなくて、何をしに出たのかを聞いてるんだよ?」


父親が小さな子供に言って聞かせるように、優しく言った。すると、むつは再びこくっと頷いた。


「こういう話…お父さんも兄さんたちも嫌がるかもしれないけど…昨日のあの天気は、その…」


言いよどんで居ると、父親がにっこりと笑った。


「雷獣の仕業だろう?昨夜落ちたんだね」


「えっ?な、何で分かるの?」


父親が妖の名前を当てるとは思って居なかった、冬四郎とむつは驚いていた。それに、父親が妖が存在する事を分かっていた事にもかなり、驚いた。冬四郎は、ちらっと兄たちを見た。3人とも、笑いを堪えるような顔をしている。


「むつ、隠してたつもりなのかもしれないけどね。むつがご両親から受け継いでる力の事はお父さんもお母さんも知っていたよ。うちに来る前からね」


「え、何で?」


「玉奥のお父さんは、お父さんの後輩でね。昔から付き合いがあったんだ、だから知っていたよ。昔…まだ学生の頃かな?玉奥と一緒に帰ってる時ハクビシン

みたいなのを見付けてな、けどそれが後ろ足は4本だし尻尾は2本もあってびっくりしたよ。後から玉奥と調べて、あれが雷獣だって知ったんだ」


楽しそうに父親は昔の話をしているが、むつは口を開けたまま呆然としている。


「空に帰してあげるのは大変だったよ。やっぱり昨日は落ちたんだな」


うんうん、と頷き楽しそうにしている。


「ちゃんと空に帰してあげれたかい?」


むつは頷く事しか出来なかった。冬四郎も父親の話は初耳で、むつ同様にどう反応したら良いのか分からなかった。


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