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ちぇんじんぐ
ふわっと西原の身体が浮いたと思ったら、すとんっと西原の背中が畳についた。
「えーっ‼祐斗君、凄いな‼」
投げられたのに手放しに喜ぶ西原は、本当に嬉しそうだった。
「いつの間に?もしかして自主連とかしてた?」
むつの周りに居た男たちも、まだ柔道を始めたばかりの祐斗が、いとも簡単に西原を投げたのを見て、口々に誉めていた。
それを見ていたむつは、複雑そうな顔をしている。いつの間にか隣に立った冬四郎が、むつの顔を覗きこんでいた。
「う、わっと…な、な、にですか?」
「何ですかって…お前は練習参加しないのか?」
道着に着替えていないむつは頷いた。
「それにしても谷代君凄いな。あれ、お前が教えたんじゃないのか?背負いと体落としの中間みたいな投げ方…お前の癖だよな」
「あ、うん…かなぁ?」
むつは、こんなにすぐ冬四郎が近くに来るとは思っていなかったのか、キョロキョロと視線をさ迷わせた。
颯介と山上と目が合ったものの、二人は助けてくれる所か、その状況を面白がるように、にやっと笑っただけだった。




