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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ちぇんじんぐ

むつは以前にもこの道場に来ていたのか、むつを懐かしがる男たちに囲まれていた。


西原にマンツーマンで指導を受けていた祐斗は、気がきじゃないのか何度もちらちらとむつを見ている。


「そんなにむつが気になる?」


「えっ‼はぁ…まぁ…大丈夫かなって」


「大丈夫だよ。おっさんらからしたら、むつでも女の子だからな。可愛くて仕方ないんだよ」


「何その言いぐさ?失礼な」


言ってから、祐斗は慌てて口を押さえた。きょとんとした顔の西原は、徐々に笑みを浮かべていった。


「確かにそうだな。むつは女の子だしな…それにしても祐斗君がむきになるとは。もしかして、なのかな?」


「もしかして?」


「むつの事が好きかなー?ってな」


祐斗が顔をしかめている間に西原の足が、祐斗の右足を払った。バランスを崩しそうになった祐斗だったが、素早く後ろに下がり、西原が押そうと重心を前にかけている間にさっと間合いを詰めた。


「お?」


祐斗は西原の左足を軽く払い、そのまま足を西原の右足の前に出しくるっと回った。膝を軽く曲げ、左手で持っている袖をぐっと引っ張った。



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