第6章:残念
第6章:残念
今朝目を覚ましたときも、隣にある小さな身体が私を包み込み続けていた。目覚めたときにはすでにかなりの早朝だった。かなり早く眠りについたからだ。確か16時頃には自然と睡眠が足りていたはずだった。
私は軽く微笑み、腕を伸ばして、触れることに焦がれていた彼女の身体、その腰へと腕を回した。腰を優しく撫でながら、自分をどうしても抑えきれなくなった。顔を彼女の顔へとぐっと近づける。彼女がゆっくりと繰り返す呼吸の音をしばらくの間聞き入った。さらに腰を強く引き寄せる。彼女を起こすつもりはなかったが、彼女に触れることが喉から手が出るほど愛おしかった。今や彼女の肌に直接触れようと、より強く身体を引き締める。まるでその布地の向こうにある滑らかな素肌に触れられるかのように……。アイリはまだ眠っていた。私はこれを好機と捉え、自分の身体を彼女にぴったりと寄せた。頭を彼女の首元にうずめる。その香りに酔いしれた。我慢できずに何度も何度もその香りを吸い込んだ。
「くそっ……」
掠れた声で小さく呟いた。アイリはかすかな吐息のような声を漏らした。彼女の吐息はいつも心地よい子守唄のように私の耳に響く特別な音楽だった。私は下唇を噛み締め、彼女の首元に自分の刻印を残し始めた。彼女を目覚めさせたくはなかったが、彼女にキスをせずにはいられなかった。彼女の身体のありとあらゆる場所へと触れていく……。彼女の境界線を無理強いすることなく、心の中ではどうか去っていかないでくれと懇願していたが、彼女がいずれ去っていくことも分かっていた。それでもこの瞬間の味わいを噛み締め、一日中彼女に会えないという寂しさを少しでも紛らわそうとした。キス一つ、一つの呼吸、一センチの近さだけでも私にとっては十分だった。
ゆっくりと夜明けが訪れようとしていた。アイリが突然、私を軽く押し返した。
「行かなくちゃならないわ、夜。自分を大切にしてね」
彼女は優しく微笑んだ。私も彼女の意思を尊重し、光の中へと彼女を送り出した。私の心臓は激しく高鳴り、息せき切ってベッドの上に横たわっていた。まるでこの瞬間の強烈さというよりも、自分の魂の半分が離れていったことのショックで息が詰まっているようだった。唇を軽く舐める。まるで彼女の味をもう一度確かめるかのように――。
アイリの視点
(少し彼女の視点から出来事を見てみようか?)
朝、夜のそばを離れた後、私は「神の家」へと向かった。そこは巨大なお城であり、あらゆる異世界に生きる少女たちの憧れの場所だった……。ここでは昔のイギリス貴族のような格好をして過ごす。ドレス、扇子、そして当時のモダンな帽子。本当に素晴らしい場所だった。私は淡いピンクから薄紫色を帯びた上品なドレスに着替えていた。部屋を出て自分の執務室へと向かう。机に座り、インク壺を取り出し、大きな羽ペンの先端をインクに浸し、木片や動物の皮革で作られた特製の紙を引き寄せた。その上に、古くから伝わる儀式の文様を描き、脇にメモ書きを添えていく。
実は、この内容は古い本から拾い集めたものだった。夜たちの言語で書かれていたのだ。私もアマネ(Amane)のおかげで読み書きができるようになっていた。アマネがそばにいてくれた――そう、彼女は私に翻訳の手伝いをしてくれているだけで、アルファベットを教えてくれるわけではない。その理由は、この言語がもたらす毒性を知っており、悪魔たちの汚い言葉を聞かせたくないという理由で教えてくれなかったのだが、私はそれでもいくつかの単語を勝手に学び、あまり深く追求しはしなかった。ふと、長くウェーブのかかった黒髪を後ろへと払い除けた。アマネが私の髪を首元から引き戻すようにして、じっと見つめてきた。私は思わずパニックを起こし、隠そうとしたが彼女はそれを許してくれなかった。
その声のトーンは暗く、そして厳しかった。
「これを誰がやった?」
「だ、誰も……」
パニックになりながら何でもないふりをして微笑んでみたが、まったく効果がなかった。
「あの男だろう? 二度とその男のそばで眠ってはならない」
「私の勝手よ。神である私に対する決定権なんてあなたにはないわ、もう成人しているし、18歳を過ぎているんだから」
「アイリ、あの男はあなたをシール……」
私は突然立ち上がり、激しい口調で言い放った。
「馬鹿なことを言わないで! 彼はそんな人じゃない! もう二度と言い掛かりをつけるなら……あなたとの繋がりをすべて断ち切るわよ!」
「アイリ、私はただあなたを守りたいだけなのよ」
「でも、こんな根拠のない中傷をするなんて賢明じゃないわ。あなたを頭がいいと思っていたのに……アマネ?」
アマネは一瞬怒りに満ちて言葉を失った。両手が拳に握り締められ、爪が手の平に食い込んでいる。一筋の血が流れ落ちる中、私は自分自身に確信を持ちながら彼女をじっと見つめた。この件に関しては絶対に譲れなかった。夜が決して目的を持っていないということに対して、私は自分自身と彼女を信用していた。特に、あの日夜を監視しているときに彼女が私へと言ったあの静かで抑えたトーンの警告は、十分に威圧的で効果的だったのだから。それを思い出すと少し心が和んだ。
「ごめんなさいアマネ……。信じてちょうだい、少なくとも私と同じくらい、私も彼を守りたいのよ」
「わかっているわ、アイリ……。私はただ、あまりにも多くの人間の醜い現実を見てきただけよ。この世界にはあまりにも多くの脅威があるわ……あなたがその犠牲の一人になる前に、この文章の作業を終わらせましょう」
アマネもかすかに微笑み、胸の内を収めた。少しは安心したようだった。私も落ち着いて席に座った。彼女が翻訳し、私が文字を書く。破れている箇所やページが完全に欠損している部分もあった。いくつかの箇所はネズミにかじられていた。アマネは正しいものを私に書き取らせ、残りの部分は別の機会に試すことにしたが、スケジュールはずれていた。例えばお昼過ぎに、もし正しいものでなければ、新しい紙に書き直して置いておく。最初はアマネはこれを書きたがらなかった。彼女を説得しようとしたが、そんなのナンセンスだと言われた。だが、結局そのままの文章が残されることになった。それ以来、私が書き続けている。今のところ、表裏合わせて132ページが蓄積されていた。
時間帯がゆっくりと進み、昼下がりになると、新たな儀式のために私たちは外へと出た。私自身は、もう一方のゆったりとした裾のドレスが足にまとわりつくため、戦闘モードのドレスに着替えていた。アマネはいつもタイトなパンツスタイルと黒のトップス姿で現れる。最初の儀式を除けば、私たちは別の場所へと転移する――少し変わっていて、私たちにとっても初めての試みだった。これに類するものは見たことがなかった。儀式についてこれ以上の無駄口はなく、アマネがさっそく話し始めた。私は彼女に対しても戦略的に立ち回り、対抗する構えを見せた。お互いの立ち位置が入れ替わり、私が次の儀式を行って彼女にそのお返しをする手はずだった。アマネが詠唱を始めた。
「アイェ・マテノダ・キョラ……」
儀式が完了した。鏡のような円形の空間が形成され、アマネがその中に足を踏み入れた瞬間、私の背後にもう一つの扉が現れた――今度は扉の形をしていた。私は鞘から剣を引き抜き、反撃の言葉を口にする間もなく、アマネが背後に回り込んで私を扉へと突き飛ばした。そして彼女の反対側――つまり彼女の背後から私は飛び出した。驚きと、予期せぬ出来事に対する動揺で、私は荒い息をついていた。
「ふっ……自分を磨きなさいアイリ、もっと戦いなさい。女神がこれほどまでに弱いものなの?」
彼女はそれを意図してやっているのが分かっていた。私を挑発し、もっと激しく攻撃させたいのだ。そうだ! 挑発に乗って、今度こそ攻撃してやる!




