第3章 : 私の心の中で
第3章:私の心の中で
朝、再び心地よく目覚めた……。3度目のことだ。冗談抜きで、こんなにもぐっすりと眠れる日々を待ち望んでいたらしい。
今日の任務はない。正確には、朝の作業がないということだ。ゆっくりと起き上がり、足取り重くバスルームへと歩を進めた。まだ完全に目覚めきっていない頭のぼんやり感を振り払うことができなかった。上着を脱ぎ、脱ぐ際に肘をあの呪わしいタイトルの壁にぶつけてしまった。壁に肘をぶつけると、あの耐え難い痛みと痺れが全身の腕を駆け巡る。私がまぎれもない人間であることに疑いようがないのなら、間違いなく私はその痛みを骨の髄まで味わった。自分の不注意で肘をぶつけた怒りのあまり、Tシャツを脱ぎ捨てる動作がそのまま荒々しい投げつけになってしまった。下着のジャージとTシャツを一緒に床へと放り投げる。下着さえも同じ場所へ投げ捨てた後、熱いシャワーの蛇口をひねった。鏡に映った自分の姿を確認すると、目の下の隈はいくらか薄くなっていたが、相変わらずの私だった。疲労と気だるさを纏った姿のままで……。
シャワー室に入り、すっきりと汗を流した後は、まともな服が見つかるまでクローゼットの中をごそごそと漁った。どうにかマシなものを見つけ、すぐに身に付ける。その時、背後からの気配に気づかないふりをしていたが、次第に居心地が悪くなり、振り返った。不機嫌そうな私の表情に気づいたのか、彼女の瞳孔がゆっくりと小さくなり始めた。
くそっ、アイリ、君は私のすべてのプライバシーを侵害した挙句、私の身体をまじまじと見つめている。ほんのり赤らめた頬で、彼女はタプタプと子供じみた恥ずかしそうな表情を隠しきれずに私を観察していた。恥ずかしさのあまり、彼女は輝く歯で自分の下唇を噛み締めた。あぁ、そんな仕草はしないでほしかった……。私も顔を真っ赤にして振り返り、自分の顔を両手で隠した。すぐに服を着直し、上着と髪型を整えた。私の真っ赤な顔には微かな怒りの波が広がっており、アイリに向かって怒鳴りつける気満々なのが自分でも分かった。
Y: 「なんで僕が着替えているときに覗き見するんだ……」
威嚇的で怒りに満ちていたが、大声で叫ぶつもりは毛頭なかった。自分の声はできる限り低く、抑え気味に保った。それが功を奏したのか、一層効果的で威圧感のあるトーンになっていた。人間というものは大声で叫ぶときほど弱く、矮小さを露呈するものだと私は考えている――まぁ、これはあくまで私の持論だが。
彼女が座り込み、自分の顔を手で覆い隠しながら、少しすねたような足取りで私のそばに近づいてきた。ベッドの上で軽く身を横たえるようにして座っていた。その不満げな表情が私をさらに苛立たせるには十分だったが、私はすぐに彼女の手を掴んで顔から引き離した。
「こっちを見ろ……」
私の声は柔らかくなり、今や彼女の愛らしい顔を見てただ溶けてしまいたいほどだった……。彼女の手を優しく引き離しながら、その手に触れるだけで全身に心地よい感覚が広がっていく。彼女の手はまるで綿のように柔らかく、私は自分を抑えきれずに彼女の手をそっと撫でた。ちょうどその時、目が合った私の視線は彼女の顔に釘付けになり、自然と笑みがこぼれた。彼女の愛らしく紅潮した顔を見るだけで私は幸せだった。しかし彼女は恥ずかしそうに顔をそむけた。私の右手を彼女の手から外し、その顎をそっと掴む。ゆっくりと上へと持ち上げ、彼女の瞳の奥をさらに深く見つめた。――あぁ、あの黒い瞳よ……。吸い込まれそうなほど果てしない、漆黒の闇……。私は彼女の瞳の中で迷子になりながらも、彼女が私を見つめ、ほんのりと頬の骨が浮き出ているのを確認していた。彼女の顔は微笑み、瞳は輝いていた。
Y: 「いったい何を笑っているんだ?」
どれほど冷酷ぶろうとしても、私にはどうしてもできなかった。彼女の前にひざまずき、両手を自分の手の平で包み込みながら、答えを待つように彼女の瞳をじっと見つめた。
A: 「ううん、何も……ただ、すごく……素敵だから」
アイリの声は綿のように柔らかく、かすかに震えていた。それは彼女を深く揺さぶったに違いない。彼女は言葉にしたくないようだったが、私に知ってほしいと願っているようだった。その言葉を聞いた瞬間、私はすぐに顔を上げて答えた。
Y: 「そうか?……そんなに素敵か?」
A: 「うん……本当にすごく素敵よ」
私はふっと微笑んだ。彼女のその言葉が私を溶かしていくようだったが、次の瞬間、ドアがまるで獣のように荒々しく叩かれた。誰なのかは明白だった。レムだった。レムはいつもどうしてこうも人間離れした振る舞いをしなければならないのか? 私は扉から視線を外し、アイリの方を振り返ると、手元にあったはずの虚空が消え失せていることに気づき、思わず驚愕した。アイリの姿はどこにもなかった。もしかすると隠れたかったのかもしれない……。
私はため息をつきながら立ち上がり、ドアを開けた。
Y: 「何だ、レム?」
R: 「おい相棒、今日はバレーボールの試合があるんだぞ! 忘れたわけじゃないよな?」
そうだった、今日にはバレーボールの試合があった。これは主に生徒たちの精神的なリフレッシュを図るために行われるアクティビティだった。定期的に開催されるものだ。精神的に強くなり、常に万全の状態であることが求められる――なぜなら、夜の魔物たちは感情的、精神的な弱点を容赦なく突いてくるからだ。まぁ、どうでもいい。
Y: 「わかった、今行く」
R: 「装備も忘れずに持ってこいよ!」
レムが相変わらずの太い声で言い放って去っていくと、私はバレーボール用のユニフォームに着替え、手袋と膝当てを装着した。普段ならうっかり忘れてしまうところだが、今回はなぜか置き場所がいつもと違っていた。まるで私に思い出させるかのように仕組まれていたかのようで、私は思わず呆気にとられた。
半時間ほどで修練場へと降りた。そこにはニーナ、レム、ナラ、マヤ、サイラ(Cyra)、そしてベル(Belle)がいた。3対3で試合を行うことになっていた……。待て、教師たちが部屋に入ってきた。あぁ、冗談だろ、奴らとマジでやるのか? これは何の罰ゲームに違いなかった。
最初の一歩を中へと踏み出し、自分のバッグを端に置いた。準備運動を始める。アップが終了すると、自分がチームのキャプテンに選ばれていることを知らされた。神様、いったいなぜ私なのだ? 私に何の恨みがあるというのか……。
全員がそれぞれの位置についた。私はチームを統率し、各自のポジションを指示した。最初のエースサーブは相手チームから放たれた。それは右隅と平行に、凄まじいスピードで飛んできた。おそらく時速98キロほどのスピードだっただろう。なかなかのものだ。しかし、後方にいたナラがボールに追いついたが、ボールはさらに遠くへと弾かれてしまった。審判であるミルが笛を吹き、相手チームに1点が入った。ボールを受け取り、相手に返して再びサーブの番が回ってきた。再び高速だったが、今度は私が走り込んで地面に滑り込みながらレシーブした。ボールはそのままコートを飛び、ナラが直接パサーであるクリヤへと絶妙なトスを送り、クリヤの手のひらにぴったりと収まった。クリヤはプロ顔負けのトスをレムに上げ、レムは力強いジャンプで空中に舞い上がった。体勢を整え、腕を思い切り振り下ろしてボールに強烈な一撃を叩き込み、ボールは「ズドン」と音を立てて相手コートへと突き刺さった。ブロックに阻まれさえもせず、相手コートへと見事に叩き込むことに成功したのだ。大歓声を上げながら、ナラ、クリヤ、レム、そしてマヤが私に飛び込んできた。大きな抱擁が生まれた――もちろん、私がその下敷きになって押し潰されていなければの話だが……。




