st.38 コンタクト
さて、先住民の実態すらつかめていない中、とりあえず接触してみることにした。なお、作者は今箱根でゆったりしているところだ。
「アプルーンチカムゥ!」
彼は先住民ガイドのアールックさん。ちなみに、先住民の名称はアープ族なので、そのように呼ぶとしよう。彼が今放った意味不明な言葉は、アープ族の言語、ラウンタールィ語で親愛なる隣人へという意味の挨拶らしい。
「アプルーンチカムゥ!」
「アープルンチカームー!」
アイヌのチセのような家から、いかにも民族というような男たちが出てきた。少し驚いたのは、彼らが丸腰だったこと。ヴィルスは蛮族だなんだと言っていたので槍の一本は持ってるかと思ったが...
「オーアプルーンチ!エイヤトランジブルゥカァムー!」
「ワツローン?ユアンガトラスベリャーァ?」
うん、全く理解できん!佐伯たちもポカンとしているぞ。
「ヤーヤー、アグガガルグンコイトピョン!ディシズァントリィヤァデェ!」
こうアールックが言った後になぜかアープ達が転がりながら笑い始めた!
「...笑いのツボが全くわからない...!!」
「ソルベェヤソルベェニャ。アブロントガッズィーラ!ユアンガシットビャァアーデェ?」
「こんな世界の果てまでよくぞお越しくださいました。それで、なんのようがあるんですか?と、おっしゃられています。」
「お、おお、そうですか...」
うーん、さすがガイド。
「私どもは、エラール大陸鉄道のものです。と伝えてください。」
その時だった。突然頭の中に声が響いたのだ!
『あー、やべ!自動翻訳切ってた...!』
え?え!?だれ!?なに!?どゆこと!?
『あー、うん。単刀直入に言いまっす。...仏でぇす⭐︎!』
仏...仏!?
『んーんーわかるよわかるよ!だって仏だもぉん!受け入れられないもぉん!』
「小川町...俺はとうとう頭がパッパラパーになっちまったみたいだ...!」
「大丈夫です!僕にも聞こえてますんで!」
「私も私も!」
なんと転移組全員に聞こえているようだ。
「やー!この世界にきて幾数週、みぃんな頭おかしくなったか!!」
「そーみたいですね!」
「もしかして集団ヒステリー?」
『...ちょっとねぇあんた達さぁ、信じなさいよ!ここまでさぁみんなさぁ聞こえてんのにさぁ少しは信じようぜぇミノルゥ。』
「うーん、集団ヒステリーで決定だな!レッツゴートゥー精神病院!」
『あーもうわかった!わかりましたからちょっと待っててくぅだぁさい!』
「...あー、ホトケ?本当にいんだったらちょっと代家車戻るまで待て!あとでよびだすから!!」
そう言った瞬間、空から卒塔婆が降ってきた!
「えーと...。あの仏なんなんだよ!!」
その卒塔婆はラインの吹き出しの形をしていて、『り』とだけ書かれていた。
「...仏に敬語使わないで大丈夫なんですかね...?」
「大丈夫だろ?そんなに徳高そうじゃないし。」




