st.37 ドルデーリー・シティ
サーフェンス出発からゆるゆると1週間余り、俺たちはドルデーリー山の麓にある街、ドルデーリー・シティに到着した。街中はまるで開拓時代の西部のようで、ほとんどの建造物が木である。無論、今列車が停車中のドルデーリー・ステーションも木造だ。
「うーん、いい!この感じたまんないね!!」
「ディズニーのウエスタンランドっぽいですねぇ。ドルデーリー山の見た目もなかなか...!」
「あ、確かにビッグサンダーマウンテンっぽいかも。」
転移組が口々に言い合うなか、エラール組はこんな地形見たことねぇとか、そんな感じの感想ばかりだった。
「とりあえず...食材の買い出し!小川町頼めるな!」
「イエッサーキャプ!」
バカン!今一斉にスタートしました!先頭一番小川町!速い!速い!後続追いつけなぁぁい!!
「と、小川町が行ったところで...あいつの誕生日をどうやって祝うかの会議をしたいと思う...!」
佐伯は目を輝かせ、アスマは悪い顔になったが、エラール組はポカンとしていた。
「タン...ジョビ?」
「誕生日だよ誕生日!しらねぇのか?」
「タンジョビってなによ?」
「...まさかとは思うけど...この世界には産まれた日を祝う習慣がない...?」
「...産まれた日って祝う物なの...?」
うわぁ...まさかこんなところでカルチャーショックをくらうとは...!
「...お金も節約しなきゃなんだし...私は賛成しないなぁ。」
「じゃぁ、まぁ、とりあえずちっちゃいプレゼント的なものでも...」
「じゃ、私買いに行きますね。」
「お、おう。頼んだ佐伯。」
...嫌な予感がするが...まぁ、いいだろう...
「あっち側には変な文化があるもんだなぁ。ぼかぁよくわかんないね。」
「俺んとこだとヒイヒイおばあちゃんから聞かされました!とっても昔は産まれた日を祝う文化があったって!」
おお!整備班に1人有識者がいた!!
「アルムーヌボンバーと共に消えちゃったそうですけど...」
でた...アルムーヌボンバー、150年前の悲劇...!こんなところで影響が出てくるとはな...
「...結局...アルムーヌボンバーってなんなんだろうな...」
「わかりません。神のみぞ知るってぇやつですかね?」
神のみぞ知る...神のみそ知る...神の味噌汁...
「とりあえず隊長!ちゃっちゃと計画立てちゃおうぜ!先住民いいくるめるな!」
アスマ...言動に気をつけた方が...!
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そこから街中を先住民について聞いて回った。
「奴らはね、酒が好きなんだ。」
「酒あげると喜ぶよ!」
「よく15ガロンは飲むね。」
「子供も飲んでるらしいよ。」
要するに、彼らは酒が好き...!酒好き!圧倒的酒好き!!
「酒...用意するか...?」
「まぁ、親交を深めておいて損はないだろうけど... 」
今いるのは酒屋。しかし、高い!値段が高い!一升瓶(と思われるもの)で3万ダル...!
「これ買えば間違いなくもやし生活だ...!」
「うーん...あ、あれは!あれはどうだ!?総裁ガ私物証明ノ書!」
「残念ながら...」
すでに...崖っぷちなのだ...!使ったら見放されてしまうのだ...!!
「手詰まり...八方塞がりか...。丸腰で行くしかないか...!」
「...仕方ない...」
一番安いカップ酒(20ダル)だけ2個買ってトボトボと酒屋を後にした...
「アスマって最近出番少ないな。バトルマシンでの。」
「う、ウルセェ!それだったらマダナイはどうなんだ!」
「馬鹿野郎!!マダナイ様に失礼とは思わんのか!!」
「ええ...」




