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異世界旅客鉃道就労録  作者: こめひこ
山岳鉄道敷設編
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39/39

st.37 ドルデーリー・シティ

 サーフェンス出発からゆるゆると1週間余り、俺たちはドルデーリー山の麓にある街、ドルデーリー・シティに到着した。街中はまるで開拓時代の西部のようで、ほとんどの建造物が木である。無論、今列車が停車中のドルデーリー・ステーションも木造だ。


「うーん、いい!この感じたまんないね!!」


「ディズニーのウエスタンランドっぽいですねぇ。ドルデーリー山の見た目もなかなか...!」


「あ、確かにビッグサンダーマウンテンっぽいかも。」


 転移組が口々に言い合うなか、エラール組はこんな地形見たことねぇとか、そんな感じの感想ばかりだった。


「とりあえず...食材の買い出し!小川町頼めるな!」


「イエッサーキャプ!」


 バカン!今一斉にスタートしました!先頭一番小川町!速い!速い!後続追いつけなぁぁい!!


「と、小川町が行ったところで...あいつの誕生日をどうやって祝うかの会議をしたいと思う...!」


 佐伯は目を輝かせ、アスマは悪い顔になったが、エラール組はポカンとしていた。


「タン...ジョビ?」


「誕生日だよ誕生日!しらねぇのか?」


「タンジョビってなによ?」


「...まさかとは思うけど...この世界には産まれた日を祝う習慣がない...?」


「...産まれた日って祝う物なの...?」


 うわぁ...まさかこんなところでカルチャーショックをくらうとは...!


「...お金も節約しなきゃなんだし...私は賛成しないなぁ。」


「じゃぁ、まぁ、とりあえずちっちゃいプレゼント的なものでも...」


「じゃ、私買いに行きますね。」


「お、おう。頼んだ佐伯。」


 ...嫌な予感がするが...まぁ、いいだろう...


「あっち側には変な文化があるもんだなぁ。ぼかぁよくわかんないね。」


「俺んとこだとヒイヒイおばあちゃんから聞かされました!とっても昔は産まれた日を祝う文化があったって!」


 おお!整備班に1人有識者がいた!!


「アルムーヌボンバーと共に消えちゃったそうですけど...」


 でた...アルムーヌボンバー、150年前の悲劇...!こんなところで影響が出てくるとはな...


「...結局...アルムーヌボンバーってなんなんだろうな...」


「わかりません。神のみぞ知るってぇやつですかね?」


 神のみぞ知る...神のみそ知る...神の味噌汁...


「とりあえず隊長!ちゃっちゃと計画立てちゃおうぜ!先住民いいくるめるな!」


 アスマ...言動に気をつけた方が...!


ーーーーー


 そこから街中を先住民について聞いて回った。


「奴らはね、酒が好きなんだ。」


「酒あげると喜ぶよ!」


「よく15ガロンは飲むね。」


「子供も飲んでるらしいよ。」


 要するに、彼らは酒が好き...!酒好き!圧倒的酒好き!!


「酒...用意するか...?」


「まぁ、親交を深めておいて損はないだろうけど... 」


 今いるのは酒屋。しかし、高い!値段が高い!一升瓶(と思われるもの)で3万ダル...!


「これ買えば間違いなくもやし生活だ...!」


「うーん...あ、あれは!あれはどうだ!?総裁ガ私物証明ノ書!」


「残念ながら...」


 すでに...崖っぷちなのだ...!使ったら見放されてしまうのだ...!!


 

「手詰まり...八方塞がりか...。丸腰で行くしかないか...!」


「...仕方ない...」


 一番安いカップ酒(20ダル)だけ2個買ってトボトボと酒屋を後にした...

「アスマって最近出番少ないな。バトルマシンでの。」


「う、ウルセェ!それだったらマダナイはどうなんだ!」


「馬鹿野郎!!マダナイ様に失礼とは思わんのか!!」


「ええ...」

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