st.35 到着
「本日、ヤサカ様一行が到着すると一報がございました。」
「報告ありがとう。彼らの迎えの支度も頼む。」
「承知いたしました。」
ユーウィンは部屋を出て、円筒状の建物の外へ向かう。...ここの暮らしにも慣れたものだ。ヴィルス以外は知らない。自分が転移者であることを...。まぁ、特にバレたところでどうにかなる話ではないのだが。
「コンセイユ様、ユーウィンです。失礼します。」
ここは操車場内の車両を管理する部屋、まぁ、コントロールルームとでも言っておこう。主任のコンセイユは常時無精髭に仏頂面で口は悪いのだが、意外と優しいのでセンターでも結構人気があるようだ。
「どうしたユーウィン。また面倒ごとでも持ち込んだか?」
「いえいえ、C57の車庫入れ、どうなっていますか?」
「今のところは24番に入れようかと。」
「それじゃあ1番に変更してください。あと、整備士も4、5人配置を願います。」
「おいおいおいおい!ここにきてご注文かよ!?全く勘弁してほしいぜぇ...!!とりあえず帰れ!!出てけ!!顔も見たくない...!」
あとは、お茶菓子を作るだけ。センターには給湯室がいくらか設置されているが、ほとんど調理室になっている。毎週金曜日に職員たちの料理同好会が開かれているくらいだ。
「今日は...羊羹にでもしましょうか...」
無心で羊羹作りに励む。型にはめ、冷却を始めた頃にアナウンスで八坂一行の到着が告げられた。急いでエプロンを脱ぎ1番車庫へと向かう。到着後、しばらくの後に、重低音を響かせながら機関車が中に入ってきた。
「おかえりなさいませ、皆様。」
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ラマダン2日目、心身の疲労は限界に達していた。
「お、おあわぁぁあぁぁ....もう、だめかも...!」
「流石に腹が減った...!」
「もうすぐです...!もうすぐサーフェンス...!」
トンネルを抜け、広大な盆地が見えてきた。ぐるぐる巻きの、筒状。まさに...!
「やっと...!やっと着いた...!!」
全速力かっ飛ばし、粉塵巻き上げ獅子の如く駆け、オービスに記録され警察に怒られた後、サーフェンスに入場した。
「おかえりなさいませ、皆様。」
『おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「皆様ぁぁぁ!?!?!?!?」
その後は、ユーウィンが色々と叫んでいたような気がする。しかし、あまり覚えていない。
短いです。ハイ。




