st.30 レッツ・カム・ホーム!
「サーフェンス操車場に帰るぞ!」
俺は朝一番に宣言した。
「本気ですか!?」
「ここからだとディングルを通っていくことになるんじゃ...」
「心配ご無用!とりあえずみんな集めてくれ説明すっから。」
手分けして招集し、数分で全員が代家車に集まってくれた。
「ヴィエントナンの先、線路が分断されているのは小川町たちは知っているな?」
「はい...それがなにか?」
「ここを急ぎで復旧させ、大陸内環線と接続しているサイ・コールミ駅まで行き、大陸内環線を通ってここ、ドラット地方線からサーフェンスを目指す!」
「現実的とは思えないな...何より人手が...」
「それは大丈夫!俺に名案がある...!」
ーーーーー
アイランファクトリアからおよそ100時間、一行はヴィエントナンに到着した。
「復旧工事の現場監督は!?」
到着1番、復旧工事の拠点となっているプレハブ小屋に押し入ると、しばらくしてヒョロヒョロの中年が現れた。
「わいです。アンマーといいます。どげんされました?」
「復旧工事の日程を早めて欲しいんです。サーフェンス操車場に戻るのにこのルートしか選べなくて...」
「って言われましてもねぇ...こっちゃできる限りスピーディーにやっとるもんでして...これ以上早くしろってんなら人員増やしてもらわんとできるもんも出来んっちゅう話で...」
「それなら大丈夫!人員はすぐ集めてみせますよ!」
「ほんだら14時までに40人集めてくんろ。そうすりゃ文句なしでスピードアップしちゃる。」
ーーーーー
「ほんとに人なんているんですか?しかも40人...」
「これを引き受けてくれる人は100を超えるだろうな。」
「そんなに!?いくらなんでも...」
「ここにそいつらはいる...!」
「ここは...センメの避難民団地...!?」
拡声器装着!!
『「避難してきた皆さぁぁん!雇用のお知らせでぇぇす!」』
なんだなんだと人びとがわらわら出てきた。
『「150年前に壊れたままのぉー線路のぉ復旧工事ぃー!1日ぃー2000ダルゥー!1日ぃー2000ダルでぇーございまぁーす!定員はぁー40めぇーい!主に力仕事でぇーす!本日ガイダンスゥー明日就業ー仕事をしたらぁー帰りにゃ支払い!皆様職を失って生活が苦しいことと思います!この仕事でお金を手に入れませんか!!」』
『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「応募するぞー!」
「俺も俺も!!」
「金がほしぃぃぃぃ!!」
「オッペケテンムッキー!!」
「仕事させてくれぇぇ!」
「毎日暇なんだぁぁぁぁ!!」
『「それじゃあみなさん!私についてきてくださぁい!お金はもう目の前ですよぉぉ!!」』
『うらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「す、すごい...こんなに人がいたなんて...!」
「みたか小川町!!今回はいい意味でタイミングが良かった!これが戦時でなけりゃあ人もいなかっただろうさ!!」
そのままプレハブ小屋へ直行!!アンマーの前に整列させた!!
「こ、こりゃあすごい数の人員ですなぁ...」
「ほら、こっちは時間通りに倍以上の人数集めましたよ?約束は守ってもらいましょうかねぇ。」
アンマーは上向きながら、少し考えてから返事をした。
「しかっがねぇ...じゃー早速今日から働いてもらいましょか。こんなかで線路の敷説や破断の補修をやったことがあるものは?」
パラパラと手が上がるが、大半は黙ったままである。
「ハイ!手ぇ上げたやつはいますぐ作業開始!それ以外は30人は簡単な講習受けて、他は荷物運び!今すぐ始め!!」
『イエッサー!!』
「で、どうなんです?」
「なんがです?」
「どのくらいの期間で終わるのか...」
「フムフム...これだったらざっと...1週間!!」
1週間後...!それでやっと帰ることができる...!
現場から帰り、みんなでゆうはんをたべているとき、小川町が聞いてきた。
「そういえば、なんでサーフェンスに帰るんですか?別にここに留まってたって...。」
「俺たちゃ機関士だ。戦争如きで職務放棄するわけにゃあいかんだろう。」
「そりゃそうか...」
「あとな、今のこの状況だと給料が支払われない可能性がある!!それは断固回避しなければならない!!」
「ああ!」
色々ありすぎて忘れてた...!!




