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異世界旅客鉃道就労録  作者: こめひこ
ライハト地方編
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24/38

st.24 再会

「ふあ〜...眠い...」


「大丈夫ですか?八坂さん。俺交代しますんで寝てきていいですよ?」


「悪い。ありがたく寝させてもらうよ...」


 現在ヴィエントナン出発から26時間、休憩や駅に停車することもなく、淡々と、走り続けている。席を小川町に譲り、軽くシャワーを浴びたらベッドに寝転ぶ。タイマーをセットしてそのまま仮眠についた。


ーーーーーー

 4時間後

ーーーーーー


 時間になった。機械が動き出し、シーツの下の空気袋に空気が送られる。


「んあ」


 簡単に身支度を終え、機関室に出ると、なんと小川町が大きくイビキをかいて寝ていた!!


「おい起きろ!!」


「ふぁい!?」


「てめぇ小川町!疲れてたのはわかるが寝るとは何事だ!!!」


「す、すみません!!」


「もういい!!代家車に戻って寝てろ!!」


 クソッ!危ないところだった...あのままだと生死に関わる事態に...!!


「あ、今シャワー浴びてるの瑛二か。」


「おお佐伯、ちょっと飯作ってくれねぇか?まだ昼食ってねぇんだ。」


「わかりました。おにぎりでも用意しますよ。」


「頼む。」


 現在は...もうホワイトガッツ山脈を抜けてマイナーズ盆地を走っている。時刻は午後1時である。


「ふあ〜...」


 流石に4時間だときついか...


 この列車は寝台列車だが、80時間拘束されることになる。乗客、乗務員共に心身の疲労が凄まじいらしい。だから乗客はあまりおらず、今回車掌の仕事はとても少ないのだ。


「おにぎりとお茶です。」


 茶だ。紅茶ではない。緑茶だ。転移者によって持ち込まれた物だそうだ。ああ!お〜いお茶が飲みたい!!これは余談だがお〜いお茶のネーミングは、昭和の時代、「おーいお茶!!」と亭主が叫んだら即出せて、妻が楽できるという意味で名付けられたそうだ。


「佐伯の握り飯は相変わらずでかいな...これ俺の握り拳ぐらいあるじゃないの!」


 佐伯はもう戻ったみたいだ...。


「チキショウ!暇だなぁ...。」


 そこからは特に何もなく、小川町とは相談の上6時間交代と決まった。食って、寝て、操作して、80時間はダラダラと過ぎていった。


『「皆様大変お疲れ様でした。まもなく、アイランファクトリア、アイランファクトリアです。6時間停車いたします。アイランファクトリアをでますと、終点、ウィッツ・センブルまで停車することはございませんので、ご注意ください。」』


ーーーーー


「そういえばさぁ、今日の3時だな。」


「なにが?」


「ヤサカたちが引き返してくるの。」


「あ!そうだったね!ってかもう2時50分じゃん!?」


「どれ、迎えにいってみるかね。」


 ホームに到着した。案内の後に汽笛が聞こえ、ホームに機関車が滑り込んできた。


「お、おわぁぁあぁああぁぁぁ...」


「ギャァァァ!!ゾンビ!!」


「失礼なやつだなぁ...俺だよ...八坂だよ...!」


「お、おお、どうした...?なんかすんげぇ衰弱してるっぽいけど...」


「80時間車内に拘束の辛さがわからんか...!」


「わからなくもない!が、ゾンビにはならないな...」


「とりあえずお疲れ様!ウチらの部屋で休みな!」


「じゃあお言葉に甘えて...というわけにもいかないんだなぁこれが!!この後色々車両の連結とかあるし...。」


「お、おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...」


「ずああぁぁぁぁぁぁぁ...」


「ギィヤァァ!!!ゾンビが二体もぉぉぉ!!!」


「とりあえず酸素!!駅員さん!酸素持ってきて!!」


 回復に時間を要するため、作業に少々の遅れが生じることとなった。

 佐伯が聞いてきた。


「これからお昼作るけど何食べたい?」


八坂「ナポリタン!!」

小川町「チャーハンで頼む」

アスマ「できればチャーハン!」

アーティー「ランポール(アイランファクトリア伝統のご飯もの)食べたい!!」


「じゃあ...冷やし中華作るね!」


一同「なぜ聞いた!?」

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