st.20 待つ時間 #3
今回題名を「異世界旅客鉄道」から「異世界旅客鉄道就労録」に変更しました!題名は少し変わりましたが、これからもテーマなどは変えません。ご愛読いただけるよう精一杯尽力していきますので、「異世界旅客鉄道就労録」どうかよろしくお願いします!
「うつ...ぶせ...?」
「そう!うつ伏せの状態で格納して下からジャッキで水平を保ったまま持ち上げる!そうすれば圧力が分散されるし何よりいっぱいジャッキを設置できるから!」
「でもよ、水平方向に持ち上げても発進できねぇじゃん?歩いて列車から飛び降りるんだし...」
「そこで!!」
倉庫の天井からスポットライトが出てきてマシンを照らした。
「このように翼を展開して空気による浮力で宙に浮いて列車から離れる!!飛行のために翼はつけてたからねぇ、利用できるもんは利用しなきゃね!!」
アスマが懐疑的な顔を浮かべる。
「理屈はわかったけどよ...そんなにうまくいくか?」
「そりゃあもうやってみなけりゃわかんない!そうでしょ?」
と、いうわけで...
「エンジン始動!システム、オールグリーン!」
『「了解!ジャッキアップ!!」』
うつ伏せの状態、水平方向を維持し屋根より少し高くまで上昇した。
「ジャッキアップ完了!両翼展開!」
背中についている翼、それが左右に倒れて戦闘機の羽のようになる。翼が完全に出ると、振動が一気に別のものに変わった。
「う、ういたぁ!!」
『「台から両手を離す!今すぐ!」』
「お、おお!こえぇぇぇぇ!!振動変わった!」
『「はーいじゃぁそのまま9時方向に水平移動して。」』
左足のペダルを浅めに踏む。
「おおぉぉぉ...」
少しづつ、本当にゆっくりとだがマシンが左にずれてきた。
『「もうちょっと大胆にいっても大丈夫。一応オートバランスは搭載してるからさ。」』
「オーケーオーケー!」
『「じゃあ次!シフトレバーを2の位置に!両フットペダルは10、両ハンドルを引き寄せて0の位置!体重移動はオートバランスに一任!」』
言われた通りの操作をこなすと、体勢が垂直になった。
『「SJスイッチをJの位置に切り替え!フットを0に!」』
「了解!」
『「着地するよ衝撃に備えて!」』
直後、ガクンと沈み込む感覚。しばらくの間小刻みな振動が続いた。
『「ハイ!逆噴射!」』
逆転レバーをフロントに切り替えると、胸の辺りからノズルが出てきて逆噴射を開始、やがて停止した。
「操縦終了!システムオフ!」
レバーを引いてコクピットから外に出ると、アーティーが走ってきた。
「どうだった!?」
「いいんじゃねぇの?乗るのがむずいけど...」
「そこは〜、アスマの腹筋でどうにかしてもらって...っと、とりあえず!これから車両の発注しなきゃいけないから設計図作るね!もう部屋戻ってていいよ!」
結局ほっとかれんのかい...!
「はぁ〜...仕方ねぇなぁ...。ま、こういうときゃ熱燗でくぃ〜っと...」
「ああ、あんたぁ!ちょっと帰る前に片付け手伝ってよ!ここ借りてんだ!」
「シバさーん!名前で呼んでくれよぉ!」
「どうでもいいからちゃっちゃとやっちゃうよ!終わったら飲み屋奢るから!」
「ごっつぁんです親方ぁ!!」
しかたねぇ...サー残といきますか!
「はぁ!?今から言われても5日でなんて作れねぇよ!!」
「そこをなんとか...!」
「とはいうけどねぇ、このジャッキの機構とかで重量計算とかに時間かかんだ!他所を当たってくれ!!」
「仕方がないなぁ...一応オーナーは総裁殿の直属の部下でここのいい評価を流してもらうこととかもできるんだけどなぁ...。まぁ仕方がないよねぇ、5日でこぉんなん作るなんて偉業を達成できたらそぉれこそ昇進ものだからねぇ...」
作業員から冷や汗が流れ始めた。
「仕方ない仕方ない!もっと他の腕のいいところに頼むとしましょう!!」
「ああもうわかったよ!作ればいいんだろ作れば!その代わり!ちゃんとそれなりの額はもらうからな!!」
「ムフフゥ!ありがとうございますぅ!」




