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異世界旅客鉃道就労録  作者: こめひこ
ライハト地方編
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19/37

st.19 待つ時間 #2

 八坂たちと別れて既に1週間が経過した。


「システムチェック終わり!シバさーん!そっちどう!?」


「アーティーちゃーん!こっちゃちょいとまずいよ!!」


「どうしたのー!?」


「右足首のサスペンションのバネが曲がってる!このままじゃ使えないよ!!」


「あーじゃー、もう油圧に変えちゃおう!」


「じゃあ全部交換するよ!!」


「オーケー!お願い!」


 今は自前のドックでマシンの整備中。


「よお」


「ああ、アスマ!」


「調子どう?」


「どうも何もアンタ壊しすぎ!!いっつもどこかイカれさしてるじゃないの!!」


 アスマは覚えがいい。普通は数週間はかかるのに、もう練習マシンから実機に乗り換えて練習をしている。


「上達が早いのはいいけどね、こうも壊すようだとのせられないわよ!?」


「うるせー!そっちが整備費ケチるからだろー!」


「ケチってなんかないわよ!!これでもできる限り最高の部品を扱ってますぅー!できるかぎり最高の整備をしーてーまーすぅー!」


「とりあえず安全面だけでもしっかりしといてくれよ?命に関わるんだから。」


「言われなくともそうしてるわよ!!」


 〜次の日〜


「バー下げ確認!ドアークロージング。」


『「オーケイ。そのまま続けて。」』


「エンジン始動!システム、オールグリーン!」


『「了解!ジャッキアップ!」』


 ここは風洞実験をする施設。今日は動いてる列車上での発進の方法について試行錯誤している。


『「現在角度10...15...20...25...30...あれ?なんか上がんないな...」』


「ちょっと!どうなってんの!?」


『「なんかねー風圧と重量で持ち上がらない!機構の作り直しするよ!」』


TAKE2!!


『「気圧ジャッキから油圧に変更。圧力も2倍に変更したよ。」』


「おげい!じゃあ頼むぜ!」


『「ジャッキアップ!!」』


 途中までは順調に上がったが、ガクンと一気に倒れてしまった。


「おわっ!!」


『「ジャッキが折れた!!」』


「もっと硬くできないの!?」


『「これ以上は構造的に無理だねぇ。」』


「魔法とかで持ち上げるのは?」


『「アスマって魔法使えんの?」』


 無理だ...!!


TAKE3!!


 先に支柱を立てて支柱の先の滑車にワイヤーをかけウィンチで巻き上げる!!


『「ジャッキアップ!!」』


 ボキィ!!


『「支柱が折れた」』


「もおぉぉぉぉ!!!」


TAKE4!!


 さらに支柱を太く!!


『「ワイヤーが切れた!!」』


 ワイヤーを太く!!


『「ウィンチの力が足りないよ!!」』


 チキイショオォォォォォォォォ!!!!


 昼食休憩を取ることにした。


「なんかよーもう詰んでね?」


「どうすれば持ち上げられるのかなー?」


 その時、遠くから土建屋が走ってきた。


「おいやーーー!壊れた家はどこじゃい!」


「板ぁもってきたぞぉぉう!!」


 2人で大きな板を頭の上に乗せて運んでいた。


「これだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「アーティーどうした!?」


「こっから改良してくよ!アスマはもうどっかブラブラしてろ!!」


 そのまま走っていってしまった...


「なんか...扱い雑すぎね...?」

 魔改造大好き女、アーティー!!


「アーティー...何やってんだよ...?」


「ステーキを再加熱してるだけだけど...?」


「でもその大量の調味料...」


「ああ!全部ぶっかけるよ!そうするといろんな味が楽しめるからねぇ〜。」


 冒涜だ...!命を捧げてくれた牛やその他もろもろへの冒涜だ...!!

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