【登場人物4と第四章まとめ】
登場人物まとめ(アイゼン決戦・終局時点)
メルクニア一族
エジル・メルクニア(父/長):【戦死】 要塞奪還の立役者。軍神の喉元に致命的な「綻び」を刻み、息子たちの勝利の道筋を作った。
カルム(長男):【戦死】 殿の指揮を執り、鋼鉄卿の右肩を粉砕。軍神の剣を封じ、肉を削ぐ戦斧を振るい続けた。
ライル(次男):【戦死】 殿の要。大剣で鋼鉄卿の腹部を切り裂き、その内臓を抉る重撃を叩き込んだ。
クリス(三男):【戦死】 殿の狙撃手。父がつけた首の傷を正確に射抜き、最後の一矢で軍神の喉を完全に貫いた。
フラン(四男):【帝国に捕縛】 かつての要塞戦で捕虜となるも、帝国で頭角を現し、独自の地位を築きつつある。一族の「希望」か「火種」か。
エルム(五男):【自刎】 王国への不信と己の無力に絶望し、戦場で一族の誇りを守るため自ら命を絶つ。
ウルフ(六男):【生存】 第一王女イザベラの夫。父の遺体を背負い、一族最後の「柱」としてマリスを守り抜く。
ガイン(七男):【惨殺】 王に援軍を直訴するも、不敬として譜代の側近に刺殺された。武器はレイピア。
マリス(八男):【生存】 第二王女エレナの婚約者。目の前で父と全兄を失い、王国と帝国、双方への復讐心に燃える。
アーシア王国
ユヌベクス王: 冷酷な策士。メルクニアを使い潰し、軍神をも相打ちで消した。残ったウルフとマリスを「功臣の遺族」として王宮に幽閉・管理しようとする。
レオナール王子: 惨劇の目撃者。友マリスの悲劇と、父のあまりの冷酷さに自らの血を呪う。
帝国軍
鋼鉄卿(軍神):【戦死】 エジルと三兄弟の波状攻撃を受け、ついに雪原に沈む。その死は帝国の軍事的支柱を失わせる大事件となる。
第四章あらすじ
メルクニア一族は「アイゼン要塞奪還」を自力で成し遂げる。しかし、その輝かしい戦果は、彼らの没落の始まりであった。メルクニアの武威が王家を凌駕することを恐れたユヌベクス王は、戦果を接収すべく大規模な「親征」を開始。要塞に乗り込んだ王は、一族を称えるどころか、帝国軍の反撃を好機としてメルクニアを孤立させる。
要塞を再び包囲する帝国軍。王軍は「後詰」として背後にいながら、メルクニアが磨り潰されるのを悠然と傍観した。絶望の中、五男エルムが自決し、窮地を脱するため援軍を直訴した七男ガインは、王の側近たちによって不敬の罪で惨殺される。
一族の長エジルは、最強の敵「鋼鉄卿」と対峙。命を賭した一撃で軍神の喉元を切り裂き、壮絶な最期を遂げる。残された長男カルム、次男ライル、三男クリスは、将来「王女の夫」として血を繋ぐ義務がある六男ウルフと八男マリスを逃がすため、死地へ踏み止まる殿を敢行。かつて四男フランを奪われた因縁の要塞で、ついに「軍神」を包囲した。
三兄の命を削る波状攻撃は、鋼鉄卿の装甲を粉砕し、その肉体を完全に貫いた。不敗の神話はメルクニアの血によって雪原に沈み、軍神はついに落命した。しかし、その代償として三兄もまた、立ち往生を遂げた。
父と五人の兄の遺骸を雪原に残し、ウルフとマリスは王国軍に「保護」される。要塞奪還と軍神討伐という空前絶後の功績を王に横取りされながらも、二人は「黄金の鎖」で繋がれた王国の傀儡として、憎き王が待つ王都へと連行される。




