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番外編 彼がどうして彼女たちと出会うことになったのか(前編)

第35話目です。


番外編ですがここで主人公インビジの過去を書いていきます。




(本編開始から凡そ10年ほど前・・・即ち転生前インビジが冤罪を吹っ掛けられる前(勇者パーティに入る前)・・・まだその時は何者でもなかったころである)





彼は当時、まだ自分自身が戦闘員になるようなことは一切思っておらずにある農家の家庭で生まれ育っていた。


その村では特に事件などは起きておらず戦いとは無縁な日々を過ごしていた彼であるが魔物の存在という物は知っていた・・・





インビジ(前世)「何?また魔物でも現れたのか?」




村人(男性)「あぁ、そうだ。この切れ味・・・中々の戦闘力があるとみた・・・・・・だが」






しかし、その村人たちは魔物が人に危害を加えるのはそりゃ問題ではあるものの、それ以上の問題を現在進行形で抱え込んでいたのだ



それは『勇者たちの問題行動』である。





村人(男性)「なんていう事だ・・・こいつは隣村の者だ、おそらく巻き添えを食らう感じで死んでしまったに違いない・・・あの勇者共め、周りに気を配っていない奴らが多すぎる・・・!!」





インビジ(前世)「・・・」






どうやらこの場では隣村に住む男性が勇者パーティの戦いに巻き込まれた感じで背中を斬られてしまい絶命していたというのだ



しかも村人がいうにはこれが初めての事ではないという・・・・・・・






村人(男性)「・・・5日ほど前はこの村の女・・・さらに1週間前はこの村の子供が人質となって巻き添えとなって殺された・・・・・・近頃の勇者共はもうだめかもな」




その発言にインビジは意を唱えた





インビジ(前世)「・・・なんで皆、勇者パーティを責めたりしないんだ?巻き添えだろうがなんだろうが言う権利ぐらいはあるはずだ」



その通りだ、現実社会で例えれば『軍人関係者が誤って市民を殺しても誰も文句を言っていない』という事である、バッシングを受けてもおかしくないことであった



だがしかし、村人たちにはバッシングをすることが出来ない理由があった。




それは権力が同行の話ではないという事だ・・・





村長「権利はある、だがしかしそうすれば返り討ちにあうのは目に見えている」





インビジ(前世)「村長のじいちゃん・・・返り討ちに遭うって?」





村長「そのままの意味じゃ、勇者パーティどもはそうだがそれを管理する会社もかなりの実力を持っていることが分かっておる。」



「ある一家がその管理する会社ごと訴えた時があったのだ。だがしかし、その一晩で一家ごと家は焼かれ落ちてしまったのだ・・・これが何を意味するか分かっておるじゃろ?」





インビジ(前世)「・・・逆らえば殺される?」





村長「そうじゃ、もし村の者共が一致団結してその会社を訴えでもしてみろ、村ごと全滅させられてしまうのが目に見えている。だから村もこの中にいるであろう村民たちも自分たちが生きながらえるためには目をそらすしかないという事なのだ。」




村人(男性)「ひでぇ話だぜ、強い魔物より勇者たちの方が厄介者になっている時があるとなれば・・・下手に頼ることは出来ねぇって話だ」





インビジ(前世)「・・・・・・・」






彼は最悪であろう現実を見てある決心をすることになった。






インビジ(前世)「・・・よし、決めた!!俺はあの会社に入って内部から崩す!!!そして皆を・・・安心させるんだ!!!」





村長「・・・!?正気か?」





村人(男性)「待つんだ、インビジ。考え直すんだ!!お前があそこに入っても何も良いことは・・・」





インビジ(前世)「分かってるよ・・・でも誰かがやらないとこの状況は変えられないんだ!!!今弱かったら鍛えてしまえばいい・・・」





村長「・・・」




村長は少し考える、その間に村人は村長に耳打ちをするのであった。





村人(男性)「・・・村長、止めた方がいいのでは・・・?このままだとこいつ・・・言っては犬死するだけですよ」



村長「・・・分かっておる、でも彼の目はマジだ。本気の目をしている・・・」





「分かった、許可しよう。だが命の危機を感じたらすぐに戻ってこい。いいな?」






インビジ(前世)「分かっているよ、村長」





村長「・・・いいか、間違えるとあれだから会社名は言っておくぞ。名を・・・『フォルティス・カンパニー』だ」






(翌日の事・・・インビジ(前世)は勇者パーティを管理する会社こと『フォルティス・カンパニー』を訪れるべく荷造りをしていた・・・)




母親「・・・いい?インビジ?怖くなったらすぐに帰ってくるのよ?」




インビジ(前世)「分かってるよ、母さん。それじゃ行ってくるよ」




インビジ(前世)がそう言って村を出ようとした時であった。この村の若い者が知らせを伝えたのだ。






村人(若い女性)「大変だよ、皆!!近くに魔物たちが暴れまわってるって・・・でも『フォルティス・カンパニー』の人たちが今向かっているって!!」




インビジ(前世)「・・・魔物」





そういうとインビジ(前世)は自ら準備しておいた短剣を取り出した・・・




その時であった。






ーーービュン!!!!ドッ!!!!!!!





インビジ(前世)「・・・え?」





一瞬何が起きたか分からなかった。




何故なら今まで隣にいた母親や近くにいた村人たちが一瞬にしてバラバラに吹っ飛んでいったからであった。





インビジ(前世)は急な出来事で訳も分からず放心する・・・





すると目の前に一人の男性が急スピードで現れたのだ。その男がどうやら『フォルティス・カンパニー』の勇者であるもののどうやら余りのスピードに村人たちを巻き込んだ形で殺してしまったらしい。






インビジ(前世)「・・・え?え???」





足が速い勇者「あ、すまん!!!これは事故なんだ・・・そ、そんじゃ俺急いでるから・・・」




足の速い勇者はそう言うと颯爽と駆け抜けて行ってしまったのだ



ただ一人取り残されたインビジ(前世)はそれを理解した瞬間・・・叫ぶのであった。





インビジ(前世)「あ・・・あああ・・・ああぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」






『フォルティス・カンパニー』




日本語名で『強いものの会社』←なんかダサい。



勇者たちを多数輩出した会社であるが、裏ではパワハラだのセクハラだの問題が結構あると噂されている悪徳業者である。



ミルクやフェンリルもこの『フォルティス・カンパニー』に所属していたとされている・・・




今でもその会社はあるとされているが、流石に悪評が目立ってきているので社員は少なくなっているとのことらしいが・・・


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