episode2 嘘っぱち(2)
「ルーチェ〜いますか〜?」
「あいてるぞ」
「失礼します」
リュグナーは礼儀正しすぎるなと改めて思った
やはり腐っても貴族ってところか
「…失礼なこと考えていますね?」
「…大正解」
「まぁいいです。
そんなことよりも私は杖を見てほしいのですが」
「じゃあ見せてくれよ
どこが悪いんだ?」
リュグナーは杖をカバンから出す
リュグナーの杖は魔法1式銃【アンカー】
いわゆるリボルバーに魔法の計測機を取り付け魔法石をはめ込めば使えるものだが
アンカーを直せるのは相当頭の良い者か制作者しか直せない
アンカーは魔術師アリスが作った魔法銃でその当時にしては革命的なその武器で世界を恐怖に落としたのだがマリスの死後遺品から見つかったことにより再現された
「どれどれ…
これは筒が劣化してるんだよ
換えがあるから直してやろうか?」
「ではお願いします」
ルーチェは作業机に向かって分解し始めた
「とびきりの嘘」
「…?!
即席防御」
リュグナーはルーチェに向かって『とびきりの嘘』を打つ
目的は『記憶の奪還』もちろん暴食的記憶を使った痕跡や埋め合わせたことによる残穢も限りなく0に抑えたルーチェの術の使用を見破れるものなどいないただ
「ルーチェ!
私バックアップは取っておく派なんでしてよ」
記憶のバックアップか厄介極まりない
「仮想空間
家が壊れたらやなんで
銃はブラフだったか」
「そうですよ
まさかあんな甘っちょろい攻撃当たるわけ無いと思っていたので打ちました」
「そう、リュグナーお前私のこと見誤りすぎ
『嫉妬に満ちた報復』!
あの壁も私の一部だからな
跳ね返すなら十二分だ」
『嫉妬に満ちた報復』は相手の攻撃をジャストで返す
食らったダメージを倍にして飛ばす
食らうはずだったダメージを先送りにし身体能力を人とはかけ離れているほどの高さにする
3つの能力だが使い勝手が非常に悪い
跳ね返しはジャストで発動させなければいけないし
倍化は当たらないかもしれない
先送りはダメージが大きいほど先送り時間は長くなるがダメージが蓄積する
ただ今回の空間魔法は術者が次元を操ることが可能そのため
「くらえや!!!」
通路を直線にして高さをなくせばいいそれだけである
「グヴァッ」
衝撃で空間も解除されてしまった




