episode1 魔の遺産
「……であるからして14世紀のロンドンやナポリでは魔法及び魔術がチューリッヒやベルリンなどでは機械工学が発達したわけだ。」
講義の終了を知らせる鐘がなる
「…んぁぁぁ〜」
ルーチェはあくびをしながら講義室を出ようとする
「出席票をだしてノートを取ったものは速やかに部屋をでなさい。」
おっと出席票をだしていなかったか。
「んもう!授業中もあくびしちゃって!
お行儀が悪いですよ?」
「リューゲかぁ
〜ぁぁ眠いなぁレポートもっと早く作成すればよかったかな」
リューゲ・アヒレスはドイツ生まれの高尚貴族な聖剣士の一族それなのに
「…てかなんでお前って私と同じく『魔法・機械工業科』を受講してるの?」
少しの疑問だ
聖騎士になるような人なら別に『剣技』を受講すればいい。
精霊を扱うものもたまにはいるようなので精霊や基礎魔法くらいは教わるはずだ
「そんなの1つに決まってるでしょ?」
なぜだか背に嫌な悪寒がゾッとくる
「だらしない幼馴染を見張るためよ
別に剣技くらいは自分で学べるもの」
「さすが令嬢!
冷徹で残酷無比!」
「それで褒めてる訳?」
「あはは…」
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リューゲと分かれた後第三講義をサボり『ロンドン魔法専門図書館ウィンドーム国立図書』に訪れて
『16号室』に到着し部屋へ入り魔法を唱える
「鍵開けの呪文」すると16号室は下へ叩きつけるように動く
「痛ったいなぁ、いい加減マシにしてほしいよ」
「リューゲ みんな 今 忙しい 伝言 残した
指定の『魔術本』 探した 代金おいて 帰宅 しろ」
私の作った失敗作ロボットがそう言い
「はいはい」
と無愛想に返す
机に23ドル置き
『大罪の魔術本』を手に取り裏口から外へ出る
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この世には7つの大罪がある
傲慢 嫉妬 憤怒 怠惰 強欲 暴食 色欲 である
そして歴史上最低最悪の『魔術師』アリス・M・ロード
またの名を大罪の魔術師という
彼女の残した負の遺産は8つ
『傲慢な呪い』
『嫉妬に満ちた報復』
『憤怒に侵された涙』
『怠惰的な愛』
『強欲な願い』
『暴食的記憶』
『色欲の魅了』
『五芒星の破滅』
すべてが世界に混沌をもたらした。
特に最悪だったであろう魔術は暴食的記憶と強欲な願いであろう。
暴食的記憶は対象者にかけた後相手の好きな記憶を食べ新しく『好きな記憶を植え付ける』
強欲な願いは何かを代償に自身の願いを叶えられる『ただし、代償の価値は使用者の価値観によって変化する』
魔術師アリスはこの2つを併用し自分ではなく他人に『自分は魔術師アリスの手先でアリスが欲する願いを聞き入れなければならない』という記憶を植え付け強欲な願いを発動し、アリスに願いが降り注ぎ使用者は命を代償にするため死ぬ
この最低最悪の所業によりドイツ フランス イギリス イタリア 西ロシア スイスの街を壊滅させた
最狂最悪の魔術師であった
そんな最悪の魔術の使い方がのっている本を買った。
所持しているのがバレたら即刻死刑だ
家につき本を読もうと開けた時
ルーチェにいきなり絶え間のない強烈な頭痛と内臓の変化を感じた
「うっ…ぐっ…おっおえぇぇぇっ」
まるで内蔵が裏返ったかと錯覚するほど
視界が歪み手に力が入らない
中回復魔法をかけるが体から根こそぎの魔力が放出され状況は悪化する。
昼に食べた軽食もすべて戻してしまった
それだけでなく耳も聞こえない、1度や2度だけでなく9、10は戻している
胃液で喉が焼けるように痛い
残りの力で本を閉じると一気に体調が戻り始めた
ただ吐き出した全魔力を魔力を一度に戻すと人の体は魔力圧力による過負荷により運が良くて気絶、下手すると死んでもおかしくはない
ルーチェは初歩的なミスをしてしまった。
途切れる意識の中誰かが呼んでいる気がした。




