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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
64/204

はじまり、はじまる

この会場を、この誕生日社交界を開催したのは

フラルメイリー帝国の姫であり

私とプルメリアの母でもあるアイシャ姫だ


プルメリアは誕生日を迎えて

正式に成人となり、国を継ぐ事となった


そして私がプルメリアにと挨拶を終えて

社交界を開催した母でもあるアイシャ姫に

挨拶をする時に、私の事を見たアイシャ姫が

私が彼女のアイシャ姫の双子の娘だと公表する


そう、ずっと父は隠していたのだ私の事を


だから元スピルート王国の田舎町に

私を住まわせてフラルメイリー帝国の学園では

父の苗字だが伊達眼鏡までして


普通は分かる筈でバレる筈なのだろうけれど

帝国の学園の校長は父の知り合いだった


学園では苗字を名乗る事が少ないからこそ

私の存在を隠す事が出来た


そして今、まさに私の目の前には

煌びやかな衣装を着たプルメリアと

執事服のフリージアが居る


「‥良かった、リコリス()に会えて嬉しいよ!

眼鏡をしていないのは珍しいけれど

君は本当に可愛いくて似合っているな」


「ありがとうございます、プルメリア様」


「‥失礼ですが‥隣の方は?」


「私の付き添いで私と同じ

元スピルート王国の方から来たレナです」


「……はじめましてフラルメイリー帝国の姫君

彼女の従兄弟でレナ・ヴァインだ

‥どうぞよろしく」


「ああ、こちらこそ

私はプルメリア・イル・フラルメイリー

隣に居るのは私の執事のフリージアだ」


「‥フリージアです

どうぞ、お見知りおきを」


「私の母上が今回の社交界の主催なんだ

わざわざ私の誕生日を皆の社交場とした方でもある

では母の所に案内しようか」


「そうですね、お願いします

ご挨拶したいですから!」


「確か、会場の階段を登って

目の前の所に座っていると思うんだけれど‥」


「あ、本当ですね、ありがとうございます」


「私も他の人に挨拶しなくてはいけないから

申し訳ないが此処で、お別れだ

‥初めての社交場を楽しんでくれ」


「……プルメリア様

まだ、あと二方も残ってますので、お早めに」


「分かっている……では、また、リコリス」


「それでは、また」


「では行こうか、リコリス

大丈夫か?緊張してないか?」


「大丈夫です、行きましょう」


レナに心配されながらも私は

プルメリアに指定された所に向かうと

椅子に座ってるプルメリアに良く似た人が居た


白い髪に、黄色の瞳を持つアリシア姫の双子の妹で 私の母でもあるアイシャ姫だ


「はじめまして、アリシア姫

今回は御招待を頂きありがとうございます

私、リコリス・エリュトルブと申します

こちらは、私の付き添いでレナ・ヴァインです」


「……リコリス?それに

エリュトルブと言ったの?

ああ、ああ、良かった、良かった

やっと見つけた、会えたのね‥」


「あの、アリシア姫?」


「ああ、ごめんなさい

少し待って、皆に伝えなくては

私は、ずっと貴女を探してたのだから

こんなステキな日に言えるなんて

やっぱり、運命なのね!」


「えっと‥」


ゲームではテンプレなので知ってるんですけれど

実際に体験すると混乱します、この状況‥


「お越しになっている皆様!

すいませんが、私の方を見て下さいませ!!」


そう高らかに会場の上から

叫ぶアリシア姫ことアイシャ姫


「母上、どうしましたか?」


「アリシア姫、どうしましたか?」


プルメリアはフリージアを連れて

母であるアリシア姫(アイシャ姫)の声に

驚いたのか階段を登って私達が居る場所にと来た


「プルメリア!良かったわ

リコリス、一緒に私と来て、付き添いのレナも」


「‥はあ‥分かりました」


会場の皆が、階段下の方で

ざわざわとしながらも集まり出した


「会場の皆様、お騒がせして申し訳ございません

皆様に少しご報告があり集めさせて頂きました

私が産んだ子は、こちらに居る本日の主役の

プルメリアと公言し、双子ではない事は

皆様もご存知かと思いますが、実は

私の子は双子で、ずっと探しておりました」


その言葉に、会場の周囲は

皆が様々な疑問の声を出し、先程よりも

騒がしくなり始めた


「何故、双子の事を黙ってたのか?

彼女が行方不明だったのか?と皆様も疑問でしょう

しかし、こうして我が娘のリコリスは帰って来ました

プルメリアの妹であり"印"を持つリコリスには

数ヶ月後、フラルメイリー帝国に伝わりし

"魔"の受諾する継承を行います

既に憑姫となっております我が妹アイシャの元に

数名の護衛と共に行く予定です

ドラグルートは様々な魔の巣窟ですので

リコリス(我が娘)と関わった者達の中から

何名かを娘自身に選んでドラグルートで

憑姫のアイシャから"魔印"と"魔"を

継承することになるでしょう

皆、継人となる彼女に大きなる拍手を!」


そう高らかに会場に宣言すると

周りは少し動揺しながらも拍手し始めた


そう、ゲームと同じ


これから、間違える事の出来ない選択と


そして"絶対"の運命すら撃ち壊す闘いの火蓋が


幕を開けたのだった‥‥‥

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