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ひかり〜約束の花〜  作者: せいら
月と太陽の架け橋
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新しい朝

新章、スタートです!

ぜひ、お楽しみください!

私はルナリア王国の客室の窓を開けながら、頬を撫でる朝の風を感じていたのだけれど、第一章の最後に起きた出来事があまりにも大きすぎたせいで、数日が経った今でも時々夢だったのではないかと思ってしまうことがあった。

ネヴァ。

闇の国。

シャドウ。

そして、フィオラ。

最近はその名前を聞くだけで胸がざわつく。

だけど、私はまだ何も知らない。

だからこそ、今は考えすぎないことにした。

「よし!」

私は大きく伸びをする。

窓の外では青空が広がっていた。

せっかくの良い天気だ。

暗い顔なんてしていられない。


その頃。

現代日本。

佐伯美咲は学校への道を歩きながら空を見上げていたのだけれど、ひかりがいなくなってから一か月以上が経ったにも関わらず、どうしても諦めることができなくて、今も毎日のようにひかりの机を見てしまう自分がいた。

「ひかり……」

誰にも聞こえない声。

学校では行方不明扱い。

警察も捜索している。

だけど、見つからない。

どこにも。

「絶対生きてる」

そう呟く。

理由なんてない。

でも。

そんな気がした。

その瞬間。

風が吹く。

一枚の花びらが美咲の肩へ落ちた。

季節外れの白い花びら。

「え……?」

美咲は目を見開く。

なぜだろう。

胸が少しだけ暖かくなった。


わたくし、アリア・ルナリアは、ひかりと出会ってから毎日が少しずつ変わり始めていることを感じていたのだけれど、それは決して悪い変化ではなく、むしろ長い間閉ざされていた世界へ新しい風が吹き込んできたような感覚だった。

ソレイユ王国。

ルナリア王国。

ずっと対立してきた二つの国。

けれど、ひかりならもしかしたら。

「架け橋になれるのかもしれませんわね」

小さな呟き。

その言葉を。

月だけが静かに聞いていた。

ひかりといると、元気になれる。

ーそう、げんきになれるよねっ!

もう、失いたくないの…

!?

何、今の。

わたくしの中の何かが、訴えかけてきているような気がした。

それは悪いことの前兆ではなく、良いことなのだと、直感が言っていた。


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