70話 アキの救出スタート
マイ視点
私たちはアキのところへ向かおうとしていたが、いきなり問題が発生した。
「あの……今思ったけど……アキ君ってどこにいるのかな……」
全くそのことに考えていなかったせいで10分ほど時間が経つ。そして最初に考えが出たのはヨク。
「この層、17層でないという可能性が高いのでは……?」
「どうして?」
全員がそう聞く。
「いや……魔王が連れて行く……僕が読んだ本の中で魔王はテンセイシャのいる城に戻る。ということが書いてあるんです……この層には城がない。なのでそう考えました」
確かにヨク君の言う通り……この層を徹底的に探していくと効率が悪くなる。アキ君をいち早く助けるために賭けも必要になりそうだし……
「私はこれでいいと思うけれど……他のみんなはどう思う?」
するとライやナナはうなずく。
「いいんじゃないか?」
「私も……良いと思います……」
全員の意見が賛成でヨクの言うことを信じてまずこの層を出て18層に行こうということになり、まずノウル国から出るために歩いているとフューエルと合流した。
「あ!おはようございます!!これからの戦いを一緒にしてくれる人もつれてきました!」
フューエルの後ろには騎士が見た限り100人はいる。
王子様だったら騎士をこんなにも連れてこれるんだね……怖くなってくるよ……でもこれなら私が弱くてもボスダンジョンを攻略できそう。
「ありがとうフューエルさん!」
「いえいえ!」
少し照れながら言った。
私たちとフューエルの軍団でノウル国の門を出る。門に向かっている間は横に子供からお年寄りまでが。
「キャー!フューエル様!!!行ってらっしゃいませ!!」
「頑張ってくれよ!フューエル様!」
「これからも頑張っての!」
その人たちに笑顔で手を振り歩いていくフューエル。
やっぱり大人気、フューエルさんは……笑顔は作り笑いじゃなさそう……すごいなー……私だったら疲れ切ってる。
自分もフューエルの立場になって考えていると門に出る前に精神的に疲れてしまったがアキ君が……と自分の頬を強くたたきながら門を出た。
私たちが分からなかったボスダンジョンの位置はフューエルの騎士の中に位置を知っていたコイルが前に出て案内を。ボスダンジョンに行く途中に現れるモンスターの討伐は他の騎士が。全体の指示を私たちとフューエル。
「「「「スキル、スラッシュ!」」」」
騎士が8人一緒にスキルを使う。オークは私とライ、ヨク、ナナだけだったらあまりダメージを与えられないような強さ。フューエルが連れてきた騎士が強くても8人はいる。8人全員が剣が銀色に光り、同時に剣を振るい、それでやっとオークが倒せる。
「おいおい……オークにしては強いな……層が上だからか?」
戦いながらライは言う。ナナやヨクはそれにうなずき後ろに下がった。フューエルたちはどんどん戦っていきオークを倒していく。
「騎士の中に魔法も使える人いる!?その人たちは後ろに下がって魔法を撃って!」
騎士は返事をし、すぐに魔法を撃つ人と前線で剣を使い戦う人に分かれていった。魔法を撃つ人たちは氷魔法を中心に、前線にいる騎士、剣を使う人スキル、スラッシュを中心に。
進んではオークが湧いてくるが、騎士とフューエルの指示のおかげで倒し進んでいく。ノウル国から出て30分経ち、休憩をしているときだった。
「フュ、フューエル様!!」
周りの確認をしていた騎士、シルエルがこちらに向かって走ってくる。何か焦っているかのように。
シリエルは騎士となって10年経つベテラン。その人が焦りながら言う姿にフューエルは不思議に思いながらも何があったか聞いてみる。
「どうしました、シリエル」
シリエルがフューエルの目の前で立ち止まり言う。
「オークの群れを見つけまして、その数は10体程度なのですが様子がおかしく……」
フューエルの耳元で何かを言った。
「なんだって!?」
かなり大きい声を出した。その声に気づいて私たちが近づく。
「どうしましたフューエルさん」
かなり驚いている様子のフューエル。とりあえず何がどうなのかをフューエルに聞くことにした。
「何があったの?」
「いや、僕の騎士が弱いだけかもしれないが周りを確認していた騎士30人が1体のオークだけでやられた。そのオークは仲間のオーク9体でこちらのほうへ向かっているらしい。間一髪逃げられたシリエルだけっていう状態らしい……」
全員そのことを聞いた瞬間震えだす。
おかしいでしょ……こんなのおかしいよ……いくら17層の敵が強いからって17層にいたノウル国の人30人が1体でやられた。どうしよう……アキ君なら、アキ君ならどうするのかな。
そう思っているとドン、ドンと足音が奥から聞こえ出した。足音が聞こえる方向を向くとオークの姿。なぜかオークに赤いオーラがまとっていて、目も赤い。
「倒そう!!」
私は騎士に頼るばかりじゃだめだから。頑張らないと。ここで頑張れなかったら、アキ君のところに行けない、アキ君に会えない。そんなこと絶対に嫌だ!
私は剣を抜き、オークに向かって走り出した。
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