64話 前まで来た場所に
今日2回目の更新!!
アキとマイはライたちと合流し、町を探すことについて話し合っていた。草原はあまりモンスターは湧かないが、そこで寝泊まりするのは危険。そのため今話している。
「で、どうする?」
みんな考え込むがなかなかいい案が出てこない。日がもう沈み、空は黒くなっていく。少しずつ気温も下がっていき、寒くなる。
「やばい……マイはなんかないか?」
急に言われてびっくりしたが、すぐに考え出す。けれど頭を抱えて何も考えが出てこないと言った。他のみんないも効くが同じ返答。自分でも考えてみたがそこまで良い方法はなかった。
「どうすれば……」
「私にお任せを!」
頭の中でミユの声が響く。すると、目の前に紫色の光が集まりだし、だんだん扉の形になっていった。ミユはこれは転移魔法だと言った。
転移魔法?どうして……一度行った場所じゃないといけないんだろ?だったら……
「だから、少し考えたらわかりますよ……それでもゲームオタクですか?まさか、自称でした?」
少し煽りながらミユは言ってくる。少しイライラしたが、ミユの言われた通り、自称なのかもしれないな……いや、そんなことないだろ……
するとミユはため息をつきながら言った。
「アキさんは層はどこまで攻略しましたか?」
そう言われた瞬間、頭に刺激が走る。分かったことによる刺激となんで気づかなかったという悔しさによる刺激の2つが襲い掛かった。
「あ、あ~……俺って前、レナ達たちと攻略したもんな……確か、17層だったはず」
「そうです、そこまでなら転移魔法で行くことができます。そこからあと33層攻略っていうのはどうでしょうか。いくらずるが好きじゃなくてももうコマンドを普通に使っていますし、33層もあるのでそこまで退屈にはならないかと……」
またミユの言う通り……好きじゃなくても普通にチート能力を使っている。まあ、使わなかったら当然やられているだろうけど。17層もかなり強かった。マイたちが追いつけるかどうか……
悩みに悩んだ結果、マイたちに聞いてからの判断となった。ミユもその意見に賛成し、マイたちに向かって言った。
「みんな。17層までは行ける。町もたぶんそこにあるだろう。敵がかなり強くなるんだ」
マイたちも悩んだ。1層や2層目より明らかに強くなる。それはアキも体験したことであり、戦っている途中に謎の人物に会って、そいつに仲間を殺されたりもしている。
「無理なことを言っているかもしれない。これから本当につらくなる、それでも来てくれるかな」
みんなすぐには言わず、考え込む。そして、マイが最初に口を開いた。
「分かった。でも、アキ君の足を引っ張るかもしれない。だから……」
「大丈夫。確かに強い、けれどみんなも強くなっているんだ」
マイたちの独自能力は、解放されていないものもある。ということはもっと強くなれるってことだ。解放の仕方はまだよくわかっていない。けど強い敵にも立ち向かっていくことで何かを得られるような気がするからな。
「俺もまだ強くない。だから一緒に戦ってくれ」
手を前に出す。するとみんながその手を順々に握っていく。そしてマイたちはいっせいに言った。
「「「「ありがとう」」」」
真剣な目をしてこちらを見ている。1人1人が何かの夢に向かおうとしている。その姿にアキは同じようにしないといけないなと下を向きながらポツリと言い、みんなの方向を向いて。
「いいよ。俺たちみんな、それぞれの夢に向かって頑張って行こう」
「「「「はい!!」」」」
そしてミユに作ってもらった転移魔法の扉の中に入って行った。扉が閉まった瞬間その場所にある男が現れた。
「まさか、転移魔法で違う場所に行くとはな。場所が分からないことが少し厄介だな。いったんテンセイシャ様のもとに戻り位置を把握するとしよう」
男の名はクライアクト。最強の魔王と呼ばれている。歴史上、どこを探し回ってもこの魔王以上の強さの者は存在しない。
クライアクトは魔法陣を描き、ワープゲートを作り出す。そして?層の城内に向かった。
?層の城内
クライアクトは2人玉座に座っている女の前でひざまずく。
「ただいま戻りました。あの、少し問題が発生しまして」
2人は双子、妹らしき人が玉座をドンと音を立てながら立ち上がる。
「姉さんの言うことが聞けないのですか?どうしてでも連れてくる。問題が発生しても同じことでしょ?少しは頭を使いなさい!」
魔法陣をクライアクトの前に描く。しかしもう1人の姉の人が玉座から立ち上がり魔法陣を壊す。妹の耳元で、落ち着きなさいと言い、クライアクトのほうを向く。
「なんの問題なの?」
玉座に座りながらそう言った。
「アキは転移魔法を使い、どこかに向かっていきました」
頭を下げて言う。
「そうですか……姉さん、水晶玉はどこに?」
すると手のひらに小さな魔法陣を描き、そこから水晶玉を出す。そしてそこにアキのいる場所を映し出した。
「正確には分からないけど、『あの跡』をたどればある程度までは分かるわ。これを持っていきなさい」
水晶玉を浮かせてクライアクトの手のひらに置く。
「分かりました。それではまた行ってまいります」
魔法陣を描きワープゲートを作り出す。双子の姉妹は微笑を浮かばせながら手を振り。
「必ず連れてきなさい」
「姉さんの言う通り、連れてきたら計画を始めれますから」
クライアクトはワープする前にまた頭を下げる。そして転移されていった。姉妹同時に玉座に座り、1つの紙を広げる。そこに書かれていたのは計画内容。その名前は『世界消滅計画』だった。
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