59話 『光と闇』
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ナナ視点
「や、やめて!!!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
私はワープホールの中に吸い込まれていった。その中は草原。木も建物も何もない。ただただ絵のようにきれいな草原だとしか分からない場所。
「どこなんでしょうか……」
とりあえず何かないかと適当に歩き回る。いくら進んでも何もない。だんだん暇になり、リイとずっと話している状態。
「リイさんはどんな技を使えれるんですか?」
「私はねえ……まずは……」
すると自分の肩の上が光出し、そこからポンと音が鳴り、羽が生えたちっちゃい女の子が出てきた。羽は薄い緑色。美少女妖精……
「可愛いじゃないですか!?」
リイはえへへへと照れながら周りを飛び回る。
ずっとずっと歩く。けれど何もない、何もいない。さすがに話の内容も尽きてきて、リイにどうにかしてと聞いてみた。
「そうだねー……私が確認してみるね!」
そういうとリイは上に飛んでいき、周りを見渡す。そして下に降りてきて肩の上に座った。
「分かったよ!!ここから普通にまっすぐに行くと人影が見えてくるんじゃないかな!」
リイに言われた通りまっすぐ進んでいく。数分すると奥に人影があるのが分かった。
や、やっとありました……もう、疲れますよ……
走って奥の人影に向かった。その人はこちらのほうを向き、こちらに走ってくる。その人が持っていたものは剣。
「あの人殺す気だよ!ナナ!」
私はすぐに横に避けた。すると男は不気味な笑みを浮かばせながら言った。
「あれあれ?光のにおい……すぐに殺さないとね。アキの仲間はいろいろといるようだ」
「アキ?なんであなたが知っているんですか!」
男はそのことを聞いていなかったかのように知らない振りをして、話し始める。
「ゴホン……僕の名前はザイン。他の人は暴虐の魔王と言っているらしいけど」
どうしてこんなところに暴虐の魔王が……何か目的があってきたのかもしれませんね……あの町を燃やし尽くしたのもこのザインと言う人なのかもしれません。倒さないと……でもライさんもここに来ているはず……もしかしたらまだ迷子になっているのかも。
「あなたはライという方を知っていますか?赤髪でぼさぼさの……」
するとザインはうなずき言った。
「あいつは弱かったな!もう1人女を助けようとして戦ったが一瞬で僕が眠らせておいたよ」
もう1人の女……まさか……マイ!?それにライが……眠らされたなんて……まだ死んでないかもしれません。助けないと。
「リイ?あなたの力を貸してください!」
するとリイは消えて、頭の中に声を響かせる。
「分かった!私の能力であいつは余裕だよ!だってあいつは……【闇】だから」
闇……リイは光でしたよね……そうとなると光と闇は逆の存在。一番の戦いやすい相手であり強敵の相手ということになります……でもリイは頑張ろうとしているんです。私も頑張らないと。
「どの魔法を撃てばいいんですか?」
「私の力を使えば簡単!【精霊能力】を使う!まずは【ライトフラッシュ】を!」
リイにそう言われたが動揺して何もできず、逆に相手のほうが何かをしてきた。
「ダークフラッシュ」
ザインは手を前に出すと黒い光がザインの背中から私のほうに近づいてきた。その数は5つほど、大きさはかなり大きい。
やっぱり私もしないと!!え、えーっと……ライトフラッシュでしたよね……さっきザインは手を前に出していたから同じようにしたらできるかもしれませんね!
「ライトフラッシュ!!」
ザインと同じように手を前に出すと背中がムズムズして、何かと思っていると金色の光が背中から5本出てきた。その光は黒い光とぶつかり、2つとも消えていった。
「なぜ!!僕の能力と同等の力なんておかしい!そんなのあっちゃいけないぞ!!……もしや、光の精霊の力を使ったな?」
少し考えただけでそう言われた。その言ったことがあっていることに驚きながら、いったん落ち着く。深呼吸をして剣をゆっくりと抜いた。
「はい、そうです。私は光の精霊の力を使っています。けれど違う部分もありますよ?」
何を言っているんだという顔をされたがかまわず言った。
「私の気持ち、そして私の力も使ったんですよ?そしてあなたは私に殺される。もう決定事項です」
自信満々に私は言った。ザインはかなり怒り、魔法陣を地面に描き、そこに剣を刺す。
「うるさい。僕は魔王。最強なんだ。チェンジ、ダークソード」
魔法陣が紫色に光出す。そこに刺されてあった剣は下からだんだんと紫色に染まっていき、数秒で全体が紫色に変わった。ザインはその剣を抜いて私に一振り。別に体に当たってはいなかった。なのに……
あ、あれ?斬られてないのに……頭が痛い……
私は激しい頭痛に襲われる。手や足はしびれて、立っていられないほどに頭痛がして、地面に倒れこむ。何も考えれなくなり、意識が薄れていく。そしてザインが言った。
「ちょっと眠ってもらうよ!君はちょっと厄介!光は好きじゃないんだ!じゃあね!頭痛はすぐ直るよー!」
「ま、待って……アキ……さん………たす……けて」
私は気を失った。
アキ視点
急に俺に向かって強い風が吹き、光が差し込む。
「まぶしいな……それにさっきの風も強かったな……何かを伝えているかのようだな……」
俺はヨクのほうへ向かう。
「まだ時間がかかりそうだ……」
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