56話 ショウの町で起こっていた『悲劇』
頑張って書きます!
俺たちは1層目のボス『シーズ・グラン』を倒し、次の場所、2層に向かうため、ワープホールに俺たちは入った。
2層目
透き通った青い空、ほんのり暖かい風に吹かれて草が揺れている。
奥を見るとそこには残酷な姿になった、町があった。
黒焦げになった木造建築の家と思われるものや、店と思われるもの。
コンクリートは吹き飛ばされて、そこらへんには灰か壊れたコンクリートのみ。
俺は唖然とし、何も言えないまま立っていた。
どうしてなんだよ……
おい、俺はここでショウと会って、剣を作ってもらって……
気が付くといつの間にか目からは涙が流れていた。
心の中には怒りと悲しみでいっぱいになって、マイたちに話しかけられても、何も返事を返せないほどになってしまう。
「ショウ……もっと早くここに来ていれば、お前の町を守れたのに……すまん。お前が死んでしまって、そこからショウの町まで奪うなんて……」
そう言いながら燃えてしまった町を歩いていると、まだ燃えている1つの店があった。
看板に店の名前が書いてあると思い、少し周りを探していると、ギリギリ燃えていない木の看板があった。その名前は『鍛冶屋』。
まさかと思い入っていくと、そこには武器や防具をつくる材料と、鉄の机。
俺はここを誰がしていたかをすぐに分かった。
「ショウ……お前の鍛冶屋までなんで燃えてるんだよ……火事だったら消すやつくらい普通はいるだろ……ここには馬鹿の連中しかいないのか?」
少し奥に進んでいくと、白い何かとタンスがまだ燃えずに残っていた。
白い何かに近づくと、よく見えるようになり、ストレージに入れれるとミユに言われ、とりあえず入れて、アイテムの名前を見ることにした。
【人の骨】
アイテムの名前はそう書かれている。
下に人物名もあり、見てみると。
【ショウ】
名前を見た瞬間、膝から床に崩れ落ちた。
何かがおかしいような気がしていたがそんなことよりも確実に死んでいることが分かって絶望した。
マイたちは心配をして、俺のところまで駆け寄ってくる。
「アキ君、そんなに悲しまないで。アキ君は笑顔のままがいいの……」
マイは俺の手を取りながら言う。
「いずれ別れが来ることは分かるよ。でもアキ君が見ているのは早く死んでしまった。どれほどつらいのかも私にはよくわかる。その苦しみを私にも分けて?アキ君の彼女だから」
俺を引き寄せ、優しくマイは抱く。
手は温かく、マイの顔を見ると、泣いていた。
ここまで思ってくれるのか……
嬉しい。マイは俺の最高で最強な彼女だ。
自分の涙を拭いてから、マイの頭をなでた。
「ごめんな。お前を泣かせるようなことして……」
「そんな!ちがっ……」
マイが言おうとしているときに俺はぎゅっと抱きしめた。
「違うわけない。俺はお前の彼女だ。たとえ命を失いそうになってもお前を全力で助ける。必ずだ。これまで確かに苦しい思いをしてきた。でも今はお前には分けない。これからつらいことが必ず起こる。冒険はそういうもんだ。だからさ、もう泣くなよ」
そう言って俺はマイの唇に自分の唇を当てた。
すると優しく微笑みながら自分の涙を拭きつつ。
「はい!頑張ります!」
と言って頬に唇を当てた。
ライはひゅうひゅうと口笛を吹きながらいいねと言い、ナナはマイのところに行って何かを話して、ヨクは本を読んでいた。
学園あるあるなんだよな……
彼氏彼女がラブラブしていたら噂になったりこうやっていろいろ言ってくるやつもいる。
大人になって学園あるあるを体験できるなんて最高だ!
「よっしゃ!それじゃあとりあえず行くか!でも、ここがどうしてこうなったのかを探りたいから少し付き合ってくれ、みんな!」
そういうとマイたちは俺のほうを向いてはい!と返事をして、鍛冶屋から出た。
最初は町の状況を確認をしようと決めて、手分けして状況を確認しに行った。
マイ視点
「ひどい……アキ君が言っていたショウって人の町だったんだよね。私だったら絶望してるよ……」
家が崩れていたり、今にも崩れそうなもの。
ところどころに人の骨が転がっている。
少し進むと人の骨が右と左に置かれて、その真ん中は歩ける道を作っていたかのように。
「何これ……道?」
進めば進むほど骨の数は増えていく。
下を見ながら骨を踏まないように歩いていると、急に骨が消えた。
前を見るとさっきまでいた場所と違うとすぐに気が付いた。
「どこ?私はこんなところに……」
周りを見ると、草原。木も建物も何もない。
風が吹いて揺れている草だけ。
その後また前を向くと、少し奥に人影が見えた。
「誰ですか?」
大声で言うが返答はない。
近くまで近づくと、男で。その男は今気が付いたようにマイを見た。
すると不気味な笑みを浮かばせながら言った。
「僕の名前はザイン。暴虐の魔王と呼ばれているみたいだけどね」
「あなたは魔王!!」
また不気味な笑みを浮かばせる。
「僕を知っているんだね?僕は有名人ってことかな?」
私は怒りを抑えつつも話を聞くことにした。
「どうしてここに?」
「そんなの決まっているじゃないか。『アキ』を殺すためにおびき寄せたんだよ」
私は一気に怒りを爆発させた。
「何をやっているのか分からないの?馬鹿なことをするな!」
そう言って剣を取り出した。
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