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クトゥルフ短編集  作者: 異次元からの猫
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ペット

この間、飼っていたハムスターが死んでしまいました。

供養も済んでいます。

 飼っていたハムスターが死んでしまった。

 二年近く生きていたので、ジャンガリアンとしては長生きだったと思う。

 あの子は、幸せだったのだろうか。


 ずっと落ち込んでいる私を、夫が慰めてくる。

「いつまでも落ち込んでいたら、あいつが浮かばれないぞ。鬱病を一緒に乗り越えたんだ。あいつはお前が元気な方が喜ぶだろ。何だったら、また何か飼うか?」

 でも、あの子以外には考えられない。


 私の友達も慰めてくれた。その中の一人が、眉唾だけどと前置きをして復活の呪文があると教えてくれた。

 何でも、灰がある程度の量あればできるらしい。…あの子の灰だけじゃ足りない…。


 あの子を燃やし、灰を集めていた私を事情を知った夫が止めようとして来る。

「そう言う死者を冒涜するようなことは止めるんだ!そうして生き返っても辛いだけだぞ!」

 五月蝿い。私はあの子に帰ってきて欲しいだけなのに。


 灰の量が集まった!あの子を生き返せる!多少、混ぜてあるけど、大丈夫だよね?


 復活の魔法は成功した。

 あの子が帰ってきたんだ!

「ねぇ、おてて。あなた幸せ?」

「うん!幸せだよ!」

 笑顔で答えてくれた。

 夫そっくりの笑顔で。

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