髪
髪は長い友ですよね。
「やーい!ハゲ!」
「うっうるさい!」
「お前ヒゲばっかぼーぼーだよな。」
「お前こそ、いつもフードかぶりやがって!本当はどこから生えてるかわからないじゃないか!」
「…ふっ。」
「ちっくしょーー!!鼻で笑いやがってーーー!」ダ――!
くっそー!ハスターの奴、俺のことハゲハゲ言いやがって!今に見てろ!
うーん。シュブ=ニグラス製のウィッグじゃあ、アフロになっちゃうしなぁ。ここはやっぱり、ツァトゥグァ知識に頼るしかないな!
「ごめん。無理。眠い。」
「寝るなー!」
くっそー!あの野郎!毛根自体ないからなぁ…。とか言いながら、俺の頭見やがって!でも、植毛してみろってのはなかなか良い手かもしれないな。そこだけは奴に感謝してやろう。今度、美味い物でも送ってやるか。
さて、植毛か。そう言えばこの間、週刊「ネクロノ!」でそんな記事が紹介されてたな。
んー。あ。これこれ。えっと、髪のお悩みなら、ハエールトテップにご相談を。連絡先は…0120-969696-78364か。良し…。
「いらっしゃいませ。ハエールトテップへようこそ!」
「植毛をお願いしたいんですけど。」
「はい!かしこまりました。では、こちらからコースをお選びください。」
ふむふむ。下地と髪質を選べると。下地はショゴスかアブホースの二種類か。髪質はグラーキ製とツァール製とシアエガ製の三種類か。
「お客様の頭皮ですと、ショゴスの方が良いようですね。」
店員さんのアドバイスに従っておこうか。
「なら、下地はショゴスで髪質はツァール製でお願いします。」
「お客様、それですと御髭の太さと差が出てしまい、もしかしたら不自然になってしまうかもしれませんが、それでもよろしいですか?」
「えぇ。構いません。サラサラの細い髪にあこがれていたんです。」
「かしこまりました。それでは、施術をいたしますので、こちらへどうぞ。」
ふっふっふ。ふさふさのさらさらになってやったぜ。これでもう!ハゲとは言わせねぇ!
「あ、ハゲ…じゃなくなってる!」
「ふっ。もはや、お前に馬鹿にされる時代は終わったんだぜ。」
「あ…ぶふっ!でも…ぷっ!お前…それ…。」
「なんだよ!」
「不自然すぎて逆に笑えるわ!ぶわっはっはっは!」
「ちっくしょーー!」
それから俺は、自分の家に逃げ帰るように走った。途中で頭のショゴスが俺の頭を食い始めた。むかついたので、家に着く前に消滅させた。
家についてみると、近所にショゴスが住み着いていた。むかついたので、ショゴスを生み出していた少し寒いところにある山ごと消滅させてやった。
ちっくしょー!しばらくルルイエに引きこもってやる!




