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第一章 ある男の中学生時代-4

この物語は、

僕が「日本を変えたい」と思ったところから始まっています。

介護の現場で、うつと闘いながら、

何度も「もう無理だ」と思った日々。

でも、そこで諦めきれなかったのは、

僕と同じように苦しんでいる人が、

まだまだたくさんいると思ったから。

だからこそ、

僕はボランティアのつもりで筆を取っています。

広告も入れず、書籍化されるまでは、

すべて無料で公開します。

金銭的な見返りを求めているわけじゃない。

ただ、

この物語が、

誰かの心に小さな光を灯せたら。

「俺も、少しだけ頑張ってみよう」と思えるきっかけになれたら。

それが、

僕の「日本を変える」ための、

小さな一歩です。

無料で読める分、

どうか、

この言葉を、

心の奥で受け取ってほしい。

日比谷幸助

2026年1月某日



卓球部に新入生と入った同期は、貴也を含め十二人だった。同じ小学校出身の者もいれば、違う小学校出身の者もいた。卓球部に入った初日、先輩達や同期に自己紹介を済ます。貴也は、


「精一杯頑張るので、よろしくお願いします。」


と恥ずかしながら、自己紹介を済ませた。先輩や仲間、顧問の先生は、拍手で迎えてくれた。とても温かな空間だったことを覚えている。自己紹介も終わり、ようやく練習が出来ると踏んでいたのだが、実際は、そこまで甘いものではなかった。


使える台は限られている。要は、新入生に対する台が不足していた、いや存在していなかった。結局、約一カ月、まともに卓球台を使えない毎日を送る羽目になった。それでもその間の期間、たださぼっていただけかというと、そんなことは無い。むしろ充実していた、と言っても過言ではない練習を行っていた。


主には、「壁打ち」なるものを行っていた。この壁打ちとは、一度ラケットで打った球を床にワンバウンドさせ、壁に当たった球をまたラケットで打ち返すことを延々と繰り返す練習だ。これは、予想外に難しく、卓球初心者だった貴也や、その他のみんなも、とても苦労していた。しかし、ひたすら壁打ちを繰り返すうちに、サッカーのリフティングのように、何度も続くようになってくる。百回、二百回、三百回と、壁打ちの回数は、どんどん増えていった。この壁打ちは、一年生のクラスの外廊下で行っていたので、練習が終わりに近づくころになると、ほとんど真っ暗となり、微かに見えるボール相手に、ひたすらに壁打ちを繰り返した。まさに闇雲の中での練習であったが、ボールコントロールは確実に向上していたことに、後ほど気づくのであった。

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