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第一章 ある男の中学生時代-3

この物語は、

僕が「日本を変えたい」と思ったところから始まっています。

介護の現場で、うつと闘いながら、

何度も「もう無理だ」と思った日々。

でも、そこで諦めきれなかったのは、

僕と同じように苦しんでいる人が、

まだまだたくさんいると思ったから。

だからこそ、

僕はボランティアのつもりで筆を取っています。

広告も入れず、書籍化されるまでは、

すべて無料で公開します。

金銭的な見返りを求めているわけじゃない。

ただ、

この物語が、

誰かの心に小さな光を灯せたら。

「俺も、少しだけ頑張ってみよう」と思えるきっかけになれたら。

それが、

僕の「日本を変える」ための、

小さな一歩です。

無料で読める分、

どうか、

この言葉を、

心の奥で受け取ってほしい。

日比谷幸助

2026年1月某日


 小学校五、六年生の時に、「活動サークル」なる時間が存在し、その時に、初めて「卓球」に触れた。当時はサッカー程ではないものの、実際にやってみると、楽しいスポーツだな、とは思っていた。遊び程度ではあったが、幼稚園の時から知っていて、度々遊んでいた、とても気さくな奴に、


「貴也、上手いな。」


と言われて嬉しくなったことを、思い出した。彼の名は、澤入。彼は、後に、卓球部にとって、なくてはならない存在となる。この時はまだ、そのことを知る由もない。貴也は、澤入が、卓球クラブに入っていることを初めて知った。小学校高学年となった時に、クラスが離れ離れとなり、あまり話す機会も無くなっていたのだが、そんなことを久々に笑いながらに旧友に言われ、とても嬉しかったのを覚えている。そんなこともあり、卓球に対し、漠然とではあるが、親近感を持ち始めた。この体験がなければ、親の反対を押し切ってでも「サッカー部」に入部していたのかもしれない。


 卓球部の練習を実際に見学した。テレビでは、あまり視聴する機会はなかった。先輩たちは、想像以上のプレーをしており、この時に「卓球」というスポーツに魅力を感じた。正直に、とてもカッコよく見えた。自分も努力すれば、このレベルにまで到達できるのだろうか。そして、人を魅了するプレーをしてみたいと思った。サッカーは依然、好きではあったものの、貴也は既に、「卓球」という、繊細かつ大胆で美しいプレーに、完全に魅了されていた。


 貴也は、二週間の部活動の見学期間、他の部活動を一切見ることなく、卓球部を見学することに決めた。この頃から、徐々に先輩に声を掛けられるようにもなったし、卓球部に入ろうとしている仲間たちと友達になれ、安心感も生まれていた。そして、先輩達が、次第に練習に参加させてくれるようなった。あれほどまでに「サッカー」好きだったのに、今は「卓球」に魅了されている。先輩たちのプレーは、見ていて美しいとまで思った。いつか自分もこんなプレーをしてみたい。そして、入部届に「卓球部」と記入していたのだった。

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