第28話 扉の外では
扉を開けるとマサカリがデカイいびきをかいて寝ていた。
「え、こいつなんでこんなところで寝てられんの?」
「きっと脳みそまで筋肉で出来ているからではないでしょうか」
「なるほどなー」
「主様、置いていきません?」
「んな訳にはいかんよ、ここまで一緒に来たしな」
そう言いながら、俺はマサカリを起こす。
「おい、起きろよマサカリ」
「ふごっ、んあ?あ、いきてたかシンラ」
「寝起き早々、喧嘩売るとかいい度胸じゃねぇか買うぞ?」
「い、いやいや誤解だぜ、あの最強と名高い王と呼ばれてるやつらを相手に生きていられるわけないと思うだろ普通は」
「王?なんだそれ」
俺はマサカリではなくフェリルの方を見た。
「王とはその名前の通り王の名前を冠した生物です、これ以上は自分で探したほうが主様も楽しいでしょう」
「情報をもうちょっと追加するとだな、今見つかってんのは孤皇帝って名前を冠している黒帝狼っていうのと至女王っていう名前を冠してる朱至鳥っていうのが見つかってる」
そのあとの、マサカリの説明がだんだん変わっていったので要約すると朱至鳥っていうのはこの大陸にはいないらしく別の大陸にいるそうだ。
「まあそんなことより、大丈夫だったのかよ、あの狼、孤皇帝の目撃証言にそっくりだったぞ」
「ああ、それが………」
あのあと起こったこと(前の世界の話抜き)を話した。
「マジか聖剣クエストが始まったから他にも何かあるんじゃないかと思ったがまさか襲ってきたやつが仲間になって人化出来るとはな……ってそれよりも聖剣どうなったんだよ抜かなかったんだろ?またなんで」
「いや、ちょっと待てよ驚かないのか?」
するとマサカリは何言ってんだ?という顔からすぐになるほどと言った感じの顔に変わる。
「そうか、お前はあんまり掲示板とか見ないんだったよな。それならそう思うのか」
「どういうことなんだ?」
「主様、つまりはそういう方々もたまにいらっしゃるということです」
「そういうことだよ、で、なんでもってかなかったんだ?説明ぐらいしてくれよ」
「ああ、なんでも今聖剣を抜くと迷宮が壊れて迷宮の中にいた魔物たちが一斉に出てくる可能性があるらしいんだってさ」
「なるほどな、でも発動条件は知らないけどさまた発動して取られちゃうんじゃね?」
「その点は安心を、出ていくときにさらに強固な結界を張りました。おそらくだれも入ることはないでしょう」
「そっか。ま、ならいいんだけどよ。そろそろ出るか?」
「そうだな、出るか」
そうして俺たちはこの聖剣が安置された迷宮から出ていったのだった。
「そういえばなんで寝てたんだ?」
「おそらくそういう豪胆な方なのでしょう」
「そういうこった、ワハハ」




