9、病気?
誤認識でした。すみません。修正しました。誤字脱字等報告ありがとうございます。
「ああ?見習い?すぐやめちまうのか?お嬢ちゃんのいうこともわかるが、はっきり言ってこっちも慈善事業じゃねぇんだ。お断りだね」
鍛冶屋、漁師、裁縫店、…職人のお店は大抵断られました。
慈善事業じゃない。最もです。
仕方がないのでお金を使って動いてもらいましょう。馬車の改良も利益が出そうですし、初回だけ私の私財から補助金を出しましょう。
役に立つと分かれば自然に来年に繋がる気がします。それにかけるしかないです。実は、貴族の学園へいくまでもう時間がありません。12歳のデビュタントの後に行くことが決まってます。
学園へ入れば、領地へは長期休みまで帰ってこれないでしょう。今、できることを急ぎます。
院の子供たちの希望を聞いて頼みにいきます。これ、かなり大変です。そもそも希望聞いて動くなら、それなりの努力をさせて見せなきゃ納得してくれないです。子供たちにもその説明をしていきます。
「将来、何になりたいか考えたことありますか?私なんて、俺なんて、なんて思わないで、素直な気持ちで考えてください。 何が好き?何をやってみたい?」
私は7歳のおしゃれが大好きな女の子、ジュリアに聞きます。
「私はドレスを作ってみたいです。」
「そうね。裁縫はどれくらいできますか?刺繍だけでなく、デザインも習うのが大事です。インターン先で認めてもらうためにも今できることを。ジュリア、就職できたら、一人前になって、私にドレスを作ってくださいね。」
「はい!」
キラキラして私を見つめます。ちょっと照れますね。
「俺、用心棒になりたい!」
「ゴーゼは毎日走って素振りして、まずは体力作りですね。宿屋のインターンはどうでしょうか?言葉遣いも気をつけましょうね。」
「…俺、頑張る、頑張るます。」
「頑張ります、ね。やりたいこと全部はできないけれど、今できることを少しだけでも頑張ってください。周りもどこかで評価してくださいます。」
私はあくまでチャンスを作るだけなのです。領民に、明日のご飯を心配しない生活をしてほしいです。孤児院を出た人たちが路上に生き倒れていたら後味が悪いです。
「院長先生!!」
熱心に話をしていましたら、いきなり体格のいい男の人が入ってきました。ケンタナスが慌てて私の前で護衛の態勢を整えます。
「今調理室にいらっしゃるはずですが。」
「港に入った船乗りたちがみんな病気だ!!すでに死者もでた!院長先生を呼んでくれ!」
慌てて案内します。院長先生と一緒についていこうと思いましたが、感染るかもしれないとのことで、私は居残りになりました。
そのまま小高い丘の家へ帰ります。病状と経過をケンタナスに聞きます。死者は3名。重症者は、皮膚からの出血。感覚の麻痺。足がむくむ。軽症者は、食欲不振、動悸、手足に力が入らないなど。今回同じ船に乗っていた全員が症状を訴えてます。最初に接触した、船の調査をした人は感染していない、そして、昔にもあったとのことです。症状も船乗りがかかることが多い病気として、診断されました。
―――わからないわ。でも、前世の某有名漫画に船にオレンジが乗ってたのは理由があったはず。船に乗ってるとビタミンが足りなくなるのよね。日清・日露戦争戦争でもたしか、船乗りが倒れてた理由がビタミンなんとかよ!
「エリーナお嬢様、何が対応を思い付いたのですか?」
サリーが期待の目で見てます。
「ええ、本に書いてあったわ」
前世の本です。しかも、うろ覚え。
とりあえず対策です。原因はビタミン不足。海の近く。ビタミンといえば、レモン!オレンジ!柑橘系の果物を植えましょう!!
おじい様にも相談し、潮に強い、柑橘系の果物の木を植えていきます。
「本当に予防になるのじゃろうか。もしこれで減ったら長年の航海の患いが無くなり、画期的な発明じゃよ!」
船に載せて長期間保存できる工夫もしていかなければなりませんね。孤児院のみんなにも手伝ってもらいます。院長が心配していた、孤児院を出ていった子供たちもいるようです。
植林事業、おじい様の友人の庭師が中心となってスタートです。学園へ通うようになったら、長期休みまで半年間は動けません。どうか、実りますように。
さあ、学園へ入学です。




