26、授業中です
さて、王太子殿下からのの依頼、1つは既に決めてます。
プロポーズの記念といえば、やはり婚約指輪です。
デザイン、デザイナー、工房、指輪を手作り?
アクセサリーとして付けている人は多いので、特に問題ないとは思います。
あとは特別感ですね。
デザインはルナタル令嬢の好みに合わせて、リボンをモチーフに可愛らしく仕上げます。
いいです。どんどんイメージが湧いてきます。
ドレスから全て手にかけたくなってきました。
モーアのミクリさんに帰りに相談ですね。
この度、私の婚約とともにモーアはブランド店として、独立しました。
これからお店を各地に展開していきます。
『かわいい』というもの全て集めて、無いなら作っていきましょう。
「…おっほん。で、カスティナス男爵令嬢、アナタのデザインはとても素晴らしいですが、今はデザインの時間ではないようです。」
授業中でした。
「家政科は裁縫、服飾だけでなく、家庭に関するもの、家の政すべてに関してです。家人に関するすべてを学んでいただきます。後半より、侍従、侍女、女主人、領主などのそれぞれを選択して専門的な知識と実習が始まります。ーーーーーーーーー…」
ごめんなさい。皆さん。私のせいで長い説教が始まったようです。
「――で、あるからして、アナタのデザインを求める人がいるからといって、今は授業に集中してください。」
「…すみませんでした。」
反省です。
「エリーナ、良いデザインがおもいついたんだね。」
小さい声で、隣の席のキース様が耳元に話しかけます。
先生含め、他の女性陣にも睨まれてしまうので、やめてください。
そして、耳元で囁かないでください。
熟れた林檎のように真っ赤になった私を見つめないでください。
こうなったら、前を向く。
授業に集中です。
「――であるからして、それぞれに領域があります。」
やっと落ち着いたころには授業は終わってました。
え、集中?
できたと思いますか??
――すみません、先生。しっかり復習します。
ランチタイムになりますと王太子殿下へご令嬢の皆さんが、わらわらと集まります。
二年生になった家政科の女子、あまり知らないですね。
1年の時、いつも一緒だった子は卒業しちゃいましたし。
誘拐未遂、婚約としてるうちに会えないままでした。
卒業パーティは行かないって話でしたし。
一緒に卒業する予定だったのに、人生不思議なものです。
そうだ!侍女になったと聞いてたので家政科の話、聞いちゃいましょう。
誘拐未遂事件のあとからはキース様がいつも一緒にいてくださいました。
家政科でも同じなので甘えてしまいましたが、いざ、嫁いだ時に困るなんてことがあれば申し訳ないです。
しっかり自分の足で立ちましょう。エリーナ。
さて、帰りにモーアへ向かいましょう。




