20、事件
残虐なシーンがあります。ご注意ください。
間違えて19飛ばして投稿してました。すみません。
………どうしてこうなったのでしょうか。
私は言葉通りドナドナされています。
手首、足首に縄をつけられて、口には猿轡変わりに布を巻かれて、麻袋を頭に被らされて、荷馬車に載せられ、どこへ連れられていくのでしょうか。
数刻前の出来事を思い出します。
学園の帰り道、新作の本を買って、その後、市場調査も兼ねて新しくできた市民向けの洋裁店へ。
気に入った布があったので値引き交渉して買い取り、
その布を盗られそうになったからケンタナスが追いかけて、後ろから薬品らしいきつい匂いを嗅がされて、気を失ったようです。
「いやぁ。良い足してるよな。ムラムラする。このまま襲って攫って使い勝手抜群にしちまいたいなー」
「足付くとやべえよ。男爵っつったって、この身なりは平民になる前じゃなさそうだぜ」
「だよなー。こんなべっぴんさんだから、どこぞの高貴な令嬢に目えつけられてんだもんな」
「ハハハ。ちげーねー」
声は二人。どうやらどこぞの高貴な令嬢に頼まれて彼らは私を運んでいるようです。
「起きたようだぞ」
モゾモゾしてたので、気づかれました。
「もうすぐ引き渡すところだ。このままにしておこうぜ。」
どうやら、交代するようです。これではケンタナスが見つけにくくなってしまいます。きっと慌てて追いかけてきて、チャンスを見計らっているはずと信じたいですが。
猫ではなく麻袋を被っているので、まったく様子がわかりません。
気温や虫の声から夜になったことはわかります。
そして、山奥のようです。
「着いたぞ」
どうやらここで引き渡しのようです。
ケンタナスは来ません。
どうしましょう。
ピンチです。
麻袋を外される前に、足首を結び直されました。歩けるようになったようです。
「これで股広げられるな!」
―――股をひろげる。
つまりそれは。。。
一気に血の気がひきます。
今から恐ろしいことが始まると決まってしまったのです。
麻袋を外され、髪を掴まれ、着いた場所は山奥の小屋です。
「よし、確認した。間違いなしだ。男爵家のエリーナだな。あいつらに金を渡せ」
ボスらしき人が指示して、一人が袋に入れたお金を持っていきました。
ボスがニヤニヤと私を見ています。
震えがとまりません。
もう一人は私を柱にくくりつけます。
「震えてるぜー。かわいがってあげるからねお嬢ちゃん。どんな服従の顔、みせてくれるのかなー」
「嬢ちゃんも可哀想になぁ。こわーいお姉様たちに頼まれたら俺も逆らわえねーよ」
「ここで、一晩楽しく過ごそうぜ。その後は街に戻してやるよ」
「ま、もう貴族令嬢としてはやっていけないけどね」
頭に浮かんだのは乙女の喪失。
何も無かったとしても、一晩誰も知らぬところにいることが呼ぶ醜聞。
この状態で何も無いなんてことはありえません。
私は恥辱をうけた傷物となるのです。
キース様。
もう2度と、キース様には会えないでしょう。
今からどうしようもないことが始まってしまうのかという恐怖。体の震えがとまりません。
「震えちゃって、可哀想に。慰めてあげるよ」
戻ってきた二人が見つめる中、
ボスが私のスカートをめくります。ふとももを撫で回す度に体が拒否します。でも、動けません。
「ーん!ーうーん!」
いや!いや!
声もだせません。
助けて。
キース様。
キース様!!
もし乙女をあげるならキース様しか考えられない。
助けて。




