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キャンディボーグ ボクと美少女機械生命体  作者: 田山人由自
第1章 ヤバイ2度目の14歳
5/7

5 マシンビューティー3姉妹

 

 愛スクールの4階にある保健室という名前だけの部屋に5人はいた。

 正確には、2人と3体である。

 セーラー服の莉音は、ワイシャツ姿の光歩(こうふ)にスーの姉たちを紹介し始める。


「ブロンドの子が、ラン・マシンビューティー」


「オヤツ食ってるところ見られるのって気分わりいんだよな」


 12歳くらいの金髪ショートの緑眼美少女で、黒いジャケットに黄色いリボン、黄色いミニスカートを着用し、長い脚にはニーハイイエローと厚底ローファーを履いている。


「ブルーの子が、ミキ・マシンビューティー」


「そうですわね。仰ってくだされば、オヤツの時間は終わりにしたのですけれど」


 11歳くらいの青髪ミディアムの緑眼美少女で、黒いジャケットに青いリボン、青いミニスカートを着用し、長い脚にはニーハイブルーと厚底ローファーを履いている。


「後輩が先に自己紹介するのが常識なんじゃねえの?」


「お姉様、まあまあそんなことを仰らないの」


奈坊(なぼう)先輩は、先輩であって後輩じゃないわ」


「ここでは、オレたちの方が先輩だろ!」


「あ、ああ、ボクはコーフ・ナボーで、ここでは奈坊光歩(なぼうこうふ)。よろしく」


「ナスビ豆腐か。オレたちは食べられないけどな。了解!」


「お姉様!そうではなくて、マーボー豆腐では?あ、ごめんなさい!――奈坊光歩様、よろしくお願いしますわ」


(――こいつら、ボクをバカにしてる?)


 そう思って、光歩は眉をひそめる。


「スー、いつまでオヤツ食ってんだ!」


 恍惚としたスーは頬を赤らめ、ミニスカートの奥から専用コードが伸びていて、その先が床にある延長コードの電源タップのUSBコンセントに差したままだった。


「うう、スー・マシンビューティーれす。改めてよろひく、豆腐」


「トーフじゃなくて、コーフ!ボクの名前、スーが教えてくれたんだよ」


 光歩がそう言うと、恍惚のスーが腰をヒクヒクさせながら甘えた口調で、


「ねえ豆腐、スーのこののプラヌにゅいて」


「――へっ?」


「こののプラヌにゅいて」


「こののプラヌ?」


「こののプラヌッ!」


「……ここのプラグ、抜いてってこと?」


「そう、それ。早くう。立ってられにゃい」


 そう言って、スーは下半身をガクガクさせながら自分のミニスカートを指さす。


(いやあ、いくら幼い女の子でもなあ!けど、人間じゃないんだよね。そうそう、人形娘って思えばいいんだよ)


 光歩はそう思ってしゃがむと、専用コードに沿ってスーのミニスカートの中に右手を入れた。


(この中は、どんな風にプラグが繋がってるんだ?)


 と思いながら、光歩は頬を赤くして、ついでに隠れたプラグを覗こうとスーのミニスカートを左手で摘まむ。


「先輩、こっちを抜けばいいんですよ!」


 莉音が、USBコンセントから専用コードのプラグを抜いた。


「!……」


 光歩は顔を真っ赤にして、スーのミニスカートから両手を離す。


「ありがとう、莉音」


 スーはシャキッとして、ミニスカートの奥に手を突っ込んでプラグを引っこ抜いた。


「豆腐、何で顔が赤くなってるの?」


「だからトーフじゃなくて、コーフ!」


 莉音は咳払いをしてから話し始める。


「この子たちは、ロボリータという異世界の選ばれたキャンディボーグという戦士なんです」


「――キャンディボーグ。あの魔獣のおねえさんが、そんなこと言ってたっけ」


「オレたちみたいに3体でチームを組むタイプは、姉妹扱いになるんだ」


「一般のロボリータの方々は、アリスボーグと呼ばれるタイプなのですの」


「スーたちは、異世界潜入捜査官を守るプロテクターとか、合体して戦闘ロボ形態にもなれるんだよ」


「合体!?戦闘ロボ形態!?」


「敵は、グロリータという異世界からこの世界に侵入して来た、グロリポップノイドという魔獣戦士たちなんです。美少女魔獣物体とも呼んでますけど」


「人を食べるんだよね。この世界の人たちを餌にするつもりなの?」


「オレたちがそんなことさせない。お前らコンナンスの人間も狙われてるから気をつけろ」


「一般のグロリータの方々は、ニンフォノイドと呼ばれていますわ。コンナンスの方々を食べたがっているのは、グロリポップノイドだけですわ」


「グロリポップノイドだったら、スーたちみたいに姿を変えて、完全魔獣形態になることができるんでしょ?」


「スー!あいつらをオレたちと一緒にすんな」


「ごめんなさ~い、ラン姉ちゃ~ん」


「肝心の自分がいたコンナンスとか、異世界潜入捜査官についてはよく分らないんで、教えてくれませんか」


「それについては、リデル司令からお話しがあるので、直接聞いて下さい」


「――リデル司令?」





読んで下さって、ありがとうございました。


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