望まれぬ来訪者
さっきまで泣き出したいくらいだった基地司令官だったが、今は狂いだしそうな気分になってきた。
いつも通りに出勤してきた朝、定年退職まであと、たったの3か月だ。
閑職だの窓際基地だのと陰口を叩かれてはいるが、それでも平穏な一日が始まるはずだった。
その平和な時間が、塩川長官からの電話一本であえなく崩壊した。
「長官?ハ?ハイッィィッ!当基地に何か……」
『銀河連邦から視察団が来る。今すぐ出迎えの準備をしろ!』
「エッ?銀河連邦?視察団?エエエッ!」
何がどうなっているのかはわからなかった。
だが、銀河連邦からの正式な訪問者に失礼でもあれば、司令官以下全員の首がブッ飛ぶくらいでは済まない。
一度も袖を通したことがない司令官用礼服に着替えて、スタッフ全員を集めて長官のヘリを出迎えた。
(ああ、初孫が生まれたばかりというのに!どうか、どうか何事もありませんよーに!)
そんな老いた基地司令官のささやかで切ない願いは、情け容赦なく打ち砕かれた。
現在、頭上では銀河連邦の視察団を乗せた円盤が墜落寸前、テロリストの球形宇宙艇と防衛警察の三角翼機が激しい空中戦をやらかしている。
ここまでくると基地司令官の平穏な第二の人生はお気の毒としか言えない。
「何なんだ………一体、何がどうなってるんだぁッ?」
「やかましいッ!お前は静かにしてろッッ!」
「は、ハイィィィッッッ!!!」
長官に一喝されて基地司令官は直立不動の姿勢で硬直した。
残り少なくなった頭髪が強風に吹き飛ばされて、ハラハラと舞い散る。
既に頭頂部にはわずか数本を残すのみだ。
そんな哀れな基地司令官のことなど気にも留めず、塩川長官は上空の円盤機を睨む。
墜落寸前の円盤機を上半分を突き抜けて、2枚の巨大な翼が緩やかに、力強く羽ばたいている。
白い巨翼、差し渡しは200メートルはあろうか?
しかし本来は深青色の羽根であったのだろう、今もところどころにうっすらと青色が残っている。
バサッバサッ……ドゥンッ!
凄まじいパワーの羽ばたきに円盤機の上半分が吹き飛んで、破片も空中で分解して塵になっていく。
粉々になった破片が四方に吹き飛ばされて、その中から大きな影が身を起こす。
下半分だけになった円盤機の残骸から現した姿に、地上の長官以下防衛警察の面々も空中戦真っ最中のパイロットたちも目を見張る。
鷲羽隊長も目の前の敵機の存在を忘れそうになった。
「鳥、でかい……怪鳥?こないだの、ルパルス王子の一件の……い、いや、もっとでかい?!」
先日、彼らはひとりの、いや2羽の怪鳥の訪問を外宇宙から受けた。
怪鳥、宇宙の渡り鳥の王族の王子・ルパルスと彼の命を狙う同族の怪鳥の空中戦に、鷲羽隊長たちも参戦していた。
ギリギリの戦いの末に敵を退けることができたが、今度のはそいつよりも一回り大きい!
鷲羽隊長は謎の怪鳥の圧倒的な戦力を直感し、同時に重大な危機感を抱いた。
(この間の王子様とかいう鳥と関係あるヤツか?)
(奴ら、ミョーに弾太郎に絡んできていたが)
(クソッ!ヤな予感がしやがる!)
とにかく正体不明の怪獣、いや怪鳥出現!危険度はMAX!!
逃げ回る敵機は部下2機に任せて、謎の怪鳥の牽制に回るべきだ。
そう判断した鷲羽隊長は反転しようと……ありえない現象が起こった。
『お待ちください、地球警察のお方!』
「なッ……?!」
通信機からの声ではない、少し甲高い声がすぐ近くで聞こえた。
驚いて横を見る、操縦席の耐圧耐熱強化ガラスにピタリと張り付いている人影があった。
いや?正確には人、人間ではない!
背に灰黒色の翼がある、顔に嘴がある、剥き出しになった手足には羽毛と鋭い爪がある!
だが地球のタキシードに似た服を着ている、穏やかな瞳に深い知性の輝きを宿している。
あきらかに高度な知的生命体・異星の鳥人だ。
よく見ると嘴の先を風防に押し付けて口を閉じたまましゃべっている。
骨伝導、いやいや嘴伝導で声の振動を直接機体に伝えているらしい。
逆にこちらの声を嘴で感じて聞き取っているのだろう。
『あちらにいらっしゃる鳥形怪獣は私の主人でして。星の渡り鳥・青羽のバルバルゥス様にあらせられます』
「誰だ、お前はッ!」
『あ、申し遅れました。わたくし、地球でいうところの『執事』でございまして。スワロウと申します、どうかよろしく』
「バ……バルバルバル?座ろ……う?誰だよ、お前?」
『バルバルゥス様、です。で私めがスワロウ。地球の方には発音しにくいかも……あ、実は銀河連邦から視察のため派遣されまして』
「し、視察だとぉ?怪獣がかよ?」
『ええ、ご存じありませんか?連邦評議員の3分の1は、怪獣なのでございますよ』
「知るか、ンなこと!とにかく敵じゃねぇんだな、お前らは!」
『ええ、どちらかといいますと……守っていただけると、ありがたいのですが』
「と、とにかくだ!離れろ、このままじゃ俺様が動けねぇぇ!」
『はい、と言いたいところですが。申し訳ありません、まず我々を地上まで降ろしていただけませんか?』
「降ろせって、ンな暇が……我々?」
『私一人なら急がずに済むのですが。倅がちょっと……』
「せがれ?お前の息子?どこに……」
謎の鳥人、スワロウは小脇に抱えていた小さな塊を見せた。
黒い塊と見えたのは背に小さな翼をはやした子供くらいの生き物。
黒い大きな頭にマンガみたいなドングリまなこ、短い手足をパタパタさせている。
大雑把に言うならペンギンを人間の子供風にデフォルメしたような姿だ。
「……そのカワイイのがお前の、子供?」
『はい、まだ希薄で冷たい大気の中では呼吸がうまくできんのです』
「そいつ飛べないのか?」
『翼が育ちきっておりませぬ故。早急に地上に降ろしていただきたい』
「いや、しかしこっちも急いでる!」
鷲羽隊長がチラチラと見たのは僚機と交戦中の敵・赤い球形の敵機だ。
既に勝負は決まっている、撃ち墜とすのは容易だがここは生け捕りにしたい。
そのためにも鷲羽隊長も手を貸したいところだ。
それを察したか、鳥人スワロウは囁くように小声で伝えてきた。
『あの刺客でございますか。あれならば気になさる必要はないと存じます』
「どういう意味だ!うわわっ?」
いきなりコクピットが暗くなる。
頭上を通過した巨大な影が陽光を遮ったのだ。
一瞬で鷲羽機を追い越したのは巨大な怪鳥、鳥人がバルバルゥス様とか呼んでいた巨大な鳥型怪獣だ。
まっすぐに交戦中の僚機と刺客機に向かっている。
「お、おい?何する気だ!」
『あとのことは我が主人にお任せを』
「ま、待て?」
鷲羽隊長にしてみればそうもいってられない。
あのバルバルゥスとかいう怪鳥が視察団を乗せてた円盤機の中身で、鳥人スパロウの主人ということならば?
刺客機が命を狙っていた、まさに暗殺目標そのものということになる。
そいつが自ら近づいてくるということは、刺客からすれば絶好の機会ではないのか。
「オイ!近づくな!離れろ」
『申し訳ありません。我が主は通信装置を持っておりませんので』
鷲羽隊長の声は狭い操縦席に反響するだけだ。
その間にも怪鳥いや『ご主人様』はさらに加速して刺客機に急接近!
刺客機も速度を上げて怪光線を乱射し始めた。
間断なし、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式のデタラメ撃ちだが、必死の猛攻を怪鳥は巨体に似合わぬ軽やかな動きで楽々と躱す。
しかし、これ以上接近すれば、目をつむっていても命中する距離だ!
「クソ、イチかバチか!おい、お前らぁ!電磁ネット展開!」
『了解、隊長!』『おっまっかっせーっ!』
バヂィッ、バヂバヂバヂッ!
刺客機に追いすがった2機、機体底部から飛び出した細い針から突起から赤い放電を発した。
2機の発する稲妻の先端が触れ合った瞬間、稲妻は細かく枝分かれしながら膨らみ大きな球状の籠を形成する。
空中を飛行する敵を捕らえ無力化する強烈な磁場の網、電磁ネットは防衛警察最新装備のひとつだ。
だが高速で自由に飛び回る相手を網の中に捕らえるのは容易でない。
たとえて言うなら最高速度200キロで飛び回るツバメを虫捕り網で捕まえようとするようなもの!
絶対不可能とは言わないまでも、不可能に近い無理ゲーだ。
『地球の警察官殿!あんな昆虫採集みたいなので捕まえるのは……』
「黙ってな、鳥のオッサン。俺たち舐めんなよ?」
『いや、しかし……なんとっ?』
この時、電磁ネットを展開する2機が見せた操縦技術は、スワロウが目を見張るものだった。
機体底部を合わせる姿勢で接触寸前まで接近したかと思えば、電磁ネット消失寸前まで離れる。
それを不規則に繰り返したうえで、互いを回る螺旋を描き。しかも小刻みにうねりながら最高速で飛ぶ!
空中衝突しないのが不思議なほどの危険な飛行を平然と実行する、これが地球最強の航空部隊の『火翼』にとっての通常飛行なのだ。
『ムムッ?これは、刺客も戸惑っておりますな!』
「だろ?奴さん、手元がお留守になったようだぜ」
鳥人の驚嘆に鷲羽隊長もしてやったり、とマスクとゴーグルの下でドヤ顔を浮かべる。
変幻自在すぎる操縦技術に、敵機もどう対応してよいかわからないらしい。
前方からは暗殺目標である怪鳥、後ろからは迫りくる電磁ネット、その間で躊躇いが生じてコンマ数秒だけ操縦がおろそかになった。
「ほれ、捕まえたぜ」
『これはお見事!』
気づいた時には敵機は網の中、放電光の格子に閉じ込められていた。
そのまま2機が接近、狭められ小さく密度を高めた電磁ネットの中で全システムがダウン!
もう逃げられない、自爆すらできない。
正体不明のパイロットも微電流に包まれ、全身麻痺して自決もできないだろう。
「これで勝負はついたな、あとは地面に引きずり降ろしてパイロットに全部ゲロさせるだけだ」
『いえ、そうはなりますまい』
「あん?何言って……おい!アイツ、何する気だ?」
安全確保されたにもかかわらず怪鳥バルバルゥスはスピードを緩めなかった!
攻撃速度のまま電磁ネットの中の敵機に襲い掛かった!
もちろんネット展開中の2機が巻き込まれるのもお構いなしだ。
ブゥワァサッ、ブゥワァサッ!
『うわっ!』『キャァ?』
巨大な翼が巻き起こす強烈な突風、いや衝撃波は間近にいた僚機を吹き飛ばしただけでなく、かなり離れていた鷲羽機まで激しく揺さぶった。
数秒間だが行動不能に陥った防衛警察側の目の前で、バルバルゥスは動けぬままの刺客機を足の鍵爪で文字通りの鷲掴み。
だが『敵を捕獲した』のではなかった!
鍵爪の間で刺客機の球体装甲は歪み、ひび割れ、火を噴いた。
「ヤメロッ!」
鷲羽隊長が操縦席内で叫んだところで無意味、そもそもはるか先を飛ぶ怪鳥に聞こえるはずもない。
無駄と知りつつ風防ガラスに張り付いたスワロウに向かって怒鳴る。
「オイ!やめさせろ、すぐに!」
『まことに、申し訳なく思っております……』
鳥人の言葉は嫌味や皮肉ではなく、心からの謝罪で、名も知れない刺客の死を悼んでいた。
ドンッ!
「あのクソ鳥野郎がぁッ!」
怪鳥の足指の間で起きた小爆発、激しい空中戦の結末は呆気ないものだった。
鷲羽隊長はマスクの下で血が滲むほど唇を噛み、操縦席の内壁を乱暴に何度も叩いた。
分厚い防弾ガラスガラス越しに、両翼をいっぱいに広げた怪鳥がゆっくりと下降していくのが見えた。
抑えきれない怒りの感情に翻弄されながらも、僚機の無事を確認すると地上へ、着陸態勢に入った。
★☆★☆★☆★☆★
金髪のチョイ抜け美男子巡査・ジンは手を額にかざして見上げていた。
視線の先では巨大怪鳥が翼を広げて、弧を描きながらゆっくりゆっくりと降りてくる。
滑走路の真ん中あたりに着陸する気だ。
しかし3万トンはあろうかという重量に滑走路が耐えきれるかどうか?
「降りてきますヨ、あの鳥怪獣」
「口を慎め、若造。アイツは銀河連邦の……」
「お偉いさん、でしたネ」
「ふん、そんな程度じゃ……まあいい。オイ、整列しろ!そのお偉いさんをお出迎えするぞ」
未だ呆けていた司令官はじめ基地スタッフは気を取り直して、あたふたと滑走路上で一列に並んだ。
緊張した面持ちで静かに、表面上は平静を装って直立不動の姿勢をとる。
しかし心の中は平静どころではない。
同じ防衛警察でも彼らの普段の業務は被害地域に救援物資を届けたり、弾薬の補給や負傷者の回収などの後方支援がほとんど。
攻撃に参加することがあっても、遠距離からミサイルで援護がせいぜいだ。
だから間近で怪獣に向き合うなんて考えたことすらなかった。
「おい、お前ら!そんなに離れてちゃ……」
「な、なんでありますか?長官殿!」
「いや、もう、いい……なんでもない」
塩川長官は嘆息した。
たった今まで隣にいたハズの基地司令官たちは、後方100メートルまで下がって整列していた。
なおもジリジリと摺り足で後ろに下がり続けている。
予想着陸地点は長官の目の前、怪鳥の鼻息がかかるような距離ではとてもじゃないが安心できない。
「あのぉ皆さん、大丈夫ですヨ?あの鳥さんはですネ」
「ほっとけ、若造。感覚がおかしいのはワシらの方なんだからな」
「そーいえば最近、怪獣との距離感がおかしいかナ?」
間近で怪獣を見たことがある者など普通の人間にはいない。
戦闘経験がある猛者でも数百メートル離れて攻撃するのがせいぜいだ。
怪獣に触れられるほど近づいた経験のある者などいない……といいたいが。
最近では日常的に怪獣と寝食を共にしている者が身近に増えつつある。
「これも弾太郎たちと付き合ってるせいだなナ」
「無駄口叩くな、お客様がいらっしゃったぞ」
2枚の翼が巻き起こす猛烈な風と思いきや、柔らかなそよ風が吹き寄せた。
推定3万トンクラスの質量ではありえないほど、大怪鳥の軽やかな着地には音一つなかった。
「ふん、重量オーバーなんだろうが。うまく着陸するもんだな」
「あんなにデカいのに、まるで小鳥ですネ」
それでも目の前に降り立ったのは、基地の管制塔を見下ろす巨大生物だ。
重すぎる圧迫感に息を呑むジンに対して長官は……臆することなく長官が一歩前に出る。
背を向けたまま、ふいにジンに声をかけた。
「若造、真榊巡査は今どうしてる?」
「えっ、弾太郎ですカ?ボクと交代で例の任務に……」
「そうか、そうだったな」
「でも、なぜ今そんなことヲ?」
「何でもない。気にせんでいい」
そして長官は部下には見せたことがない、にこやかな笑顔で両手を広げて歓迎の言葉を発した。
「遠路はるばるようこそ、地球へ!大銀河連邦評議会議長・バルバルゥス殿!」
そしてまた怪鳥も実に流暢な人間の言葉で返してきた。
「歓迎いただき感謝の意に堪えない、地球防衛警察長官・塩川長官殿」
言葉だけなら友好的な挨拶なのだが……その場にいた全員が眉をひそめた。
ギスギスとした、嫌悪感に満たされた空気が大怪鳥と不機嫌面の老兵の間に充満した。
★☆★☆★☆★☆★
「皆さん、速やかに校庭に整列してください」
「はぁ―――いっ!」×多数
長身の男の声に多数の幼い声が応える。
校舎から出てきた子供たちがざわめきながら、学年ごとに列を整えていく。
とある小学校での、よくある避難訓練の光景だ。
ともすれば列を離れてはしゃぎたがる小学生たちを誘導するのに、長い黒髪とウェーブのかかった赤髪の女性警官ふたりが悪戦苦闘している。
全体を監督しつつ的確に指示を出していた男は、年配の男性が近づいてくるのに気がついて振り返った。
「お久しぶりです、校長先生」
「ご苦労様です、ええっと……Kさん。前回の、交通安全教室ではお世話になりましたね」
振り返った男の顔は青く光る金属に覆われていた。
そして黄色く輝く目は昆虫の複眼を思わせる小さな粒の集合体。
仮面などではない、これがロボット巡査・Kの素顔なのだ。
「あれは私にとっていい経験になりました」
「いやぁ、生徒たちに大人気でしたよ!子供たちも『次にKさんたちはいつ来るの?』とうるさくてね。まあ、もうひとりの方、あの金髪の……ジンさんといいましたか?いきなり女性教師を口説き始めたのには驚きましたが」
「すみません、あの時は私の連れがご迷惑をおかけしました」
ジンの話が出たとたん、Kは腰を90度に折り曲げ深々と謝罪の礼!
まるで予想していたような簡抜を入れないタイミング!
事実、Kはこの小学校へ来る前から『ジンのことで一言あるだろう』と予想していた。
「いえいえ、面白い方でしたよ。そういえば今回はジンさんは?まさか女性関係の不祥事か何かで……」
「それが今日は別任務でして。ですから……あのふたりに交代してもらったのです」
「ほぉ?しかしあんな綺麗な方々が同僚とは、ジンさんたちがうらやましい!いや、実に……」
校長先生のセクハラ気味の言葉にKはちょっと首を傾げた。
演算処理に停滞が発生した時、人間でいえば『戸惑った』という状態を示す動作だ。
もちろんKにとっては無意味なアクションなのだが「人間を理解したい」という努力の賜物でもある。
「……なるほど、誤解なさっておられるようですね」
「誤解?……何が、ですかな」
「とりあえず、ご紹介しましょう。ちょっと来てください、ルキィさん、弾太郎さん!」
「へっ?えっ?だん、たろう……さん、って?あの女のヒト……」
ロボット巡査さんが口にした名前に校長先生は混乱した。
ルキィさんというのは赤髪の方だろう、日本人じゃなさそうだし。
しかし弾太郎さん、というのは誰のことだ?
駆け寄ってくるのは長い黒髪の美しい女性だ。
孫のお嫁さんに欲しいくらいの美女……校長先生以下教職員全児童が真実を知る1分前のことであった。




