3、ごめんなさい
「どうしーーー」
…、いたい!頭がいたい!なにを言ってるのか分からない。なんだかふらふらしてきた。
「……ごめんなさい、私、分からないんです。
家名とか教えてくれたんと、思うんですけど、何かに、かき消されてるみたいで。その、家名にYが付くのは分かりました。ありがとう、ございます。
…あ、あと、わた、私、ど、どうすれば…」
まだ話している途中なのに、言葉が紡げない。
何処か夢見心地だ。しかも、意識がなくなりそうな気がした。だけど………
「あ、り……がとう………………エリー?」
「え!それって、私の1000013目のコードネームじゃない!?」
ん?…………………………コードネーム?
コードネームって潜入調査で使うやつだよね?
……………………え?
…………なんだかどうでもいいことを思い出したな。
目が覚めると、目の前にエリー?がいた。
頭の痛みは消え、感情が少し戻った気がした。
「あ、…………エリー?」
彼女……エリー?はニコッと笑う。
「思い出してくれたんだ!というか、もうめっちゃタメ口使ってるからさー、タメ口でいい?
私のことは、エリーでいいよー!
コードネームって大事じゃないから思い出したのかな?多分。」
確かに、間にちょいちょいタメ口が使われていたな。
コードネームかー、多分どうでもいいと思ってたんだろうなー。
「タメ口でいいですよ、エリー!」
「そっちも敬語やめてよー!タメ口、タメ口!」
あ、確かに!
「エリー、宜しく!」
私はニコッと笑う。
心なしか、エリーも嬉しそうに見えた。
私はエリーを見て、何故か大人になったな。
と思った。
なんでだろう?もしかすると、昔のことを僅かに感じたのかもしれない。
記憶ではないからかな。なんか僅かに不思議な気持ちになった。やっぱり少し、感情が戻ったかも?
「あの、エリー、私」
私が言った瞬間、エリーが飛躍した。
そして、魔物らしき断末魔が聞こえた。
エリーが持っていた剣で倒したのだ。
エリーが振り向いて尋ねた。
「どうしたー?」
「ええっと、その」
なんか、言いにくいと思って言い淀む。
「やっぱり大丈夫!」
不自然かもだけど、辞めてしまった。
エリーは笑った。
「いいよ!平気。」
まるで、心が読まれたかのような返答だった。
びっくりしながらも返事をする。
「ありがとう、エリー!!!」
少し気持ちが明るくなった気がした。
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